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高松 秀樹

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第11回:社長として考える

2021/02/27

学研ホールディングスの宮原社長はユニークな経歴の持ち主です。

防衛大を卒業後、貿易会社に入社するも、「社会貢献、教育事業に携わりたい!」との想いから、「地域限定職(兵庫)」として学研に転職。

「地域限定職」とは一般的には、「転居や転勤を伴わない」ことが条件ですが、かわりに出世や本社マネジメントなどに関わるようなことは望めません。

そんな方が社長にまで昇進し、11年連続で増収を続けているのです。
しかも10年前就任時の学研は赤字会社だというのですから、本当に優秀な方です。

かつての学研は「学研教室」や「教育雑誌」などの教育サービスが中心でしたが、今では介護や保育まで幅広い事業を展開し、2020年9月期には1500億近くまで売り上げているのです。

宮原社長は、2003年に本社配属の正社員になり、わずか7年ほどで社長に就任しているのですが、正社員になって以降は、常に「社長」を意識していたようです。

当時の役員は、宮原社長の目には「緊張感が足りない」ように映っていたようで、いつ自分が社長になってもいいように「自分だったらこうする」と常にシミュレーションしながら行動されたのだとか。

多くの企業で「自分ごととして考える」、「経営視点を持つ」などの言葉は頻繁に使われていますが、「本気で考え、本気で行動する」と、それが大手企業であっても社長にまで上り詰めることができるということを証明しています。素晴らしい方で憧れなのです。