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高松 秀樹

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第37回:いつの間にかの「一人勝ち」

2021/08/28

うどんチェーン店業界最大手であるトリドールホールディングスの「丸亀製麺」。

2000年に1号店をオープンさせてから、わずか20年ほどで、国内外に1000店舗以上を展開し、大きな成長を続けています。

外食産業全体の国内マーケットは約25兆円と言われ、うどん・そば市場は規模が大きく、1兆円以上あると言われていますが、うどん業界では「ダントツの1位」を独走中です。

コロナ禍での営業自粛や時短などの厳しい環境下でも、20年間手を付けてこなかった「テイクアウト事業」に乗り出し、4月から発売した「丸亀うどん弁当」は4ヵ月で900万食を超える大ヒット商品となって、話題をさらっています。

「ブレない芯の強さ」と「柔軟な決断力」を持ち合わせた組織風土も知られていますが、あるインタビューで、創業者であるトリドールホールディングス粟田社長が話していたことが印象に残っています。

「手間を惜しまず、“手づくり・できたて”にこだわってきた」

「“非効率だ” “高コストだ” と言われながらも、自分たちのオリジナリティを守り続けていった結果、いつの間にか、“一人勝ち”をしていました」

「ただ夢中になってうどんを作り続け、ふと周りを見渡してみると、美しいブルーオーシャンが開けていたのです。『誰かと同じことをしていてはダメだ』と焦っていた20代の頃の自分に、この海の青さを見せてあげたい」

組織に対して、トップ自らが夢中になっている姿や想いを伝えることの大切さを強く感じたコメントでした。