現在、2026年に開催されるサッカーワールドカップを目指す戦い、
アジア最終予選が行われています。
日本代表に選ばれるメンバーのほとんどがヨーロッパのクラブで活躍する選手たちで、
史上最強とも言われ続けている現在のチーム。
前回のワールドカップでは史上最高のベスト8を目指し、
予選ではドイツ、スペインといった歴代の優勝チームに勝利し、
見事予選グループ1位で決勝トーナメント進出を果たしました。
しかし、決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦でPK戦の末敗退。
大粒の涙を流しグラウンドに倒れ込む選手たちの姿は、今でも目に浮かびます。
ベスト8を目指すのではなく、優勝を本気で狙う。
今の代表の選手たちは公言します。
それが一つの夢物語ではなく、この選手たちならと可能性を感じさせてもらえる、
そんなチームが今の日本代表です。
つい先日開催された敵地でのインドネシア戦。
4-0で勝利した日本代表ですが、この試合に途中出場し、
試合を決定づける得点を決めた菅原由勢選手。
最終予選に入るまでの3次予選やアジア杯では右サイトバックのレギュラーとして活躍。
ヨーロッパでの所属チームでも好調を維持し、
近年では代表の常連となっている選手です。
しかしこの最終予選では先発出場はおろか、途中出場もできない状況が続いていました。
試合後のヒーローインタビューで菅原選手は満足する表情も見せずに、
悔しい思いをし続けていたこと、
怪我人が出た中でも先発メンバーに自分の名前がなかったことに腹立たしさを覚えた、
と、ポツポツと語り出しました。
そして、その悔しさを周囲や他メンバーに矢印を剥けそうになったこともあった。
でも、自分に矢印を向けて、いざ試合に出た時に結果で示すこと、
そのための最善の準備を行うことに注力した、と答えました。
チームのムードメーカーであり、普段から笑顔の菅原選手が、
笑顔を見せることなく答えたその姿に、一度の結果だけでは満足しない。
まだまだ自分はできる。自分に矢印を向け続ける。
そういう強い意志を感じました。
環境や周囲といった自分以外のところに責任を押し付けるのは簡単です。
ですが、自分の力ではどうしようもないところにエネルギーを割くのではなく、
自分に矢印を向け、自分を変えることにエネルギーを割くことが、
どれだけ重要なのかを改めて感じるインタビューでした。
日本代表のワールドカップ出場と、本大会での優勝を夢見て、
これからも応援していきたいと思います。