HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

高松 秀樹

ホーム > 高松 秀樹 > 記事一覧 > 第185回:製造物流IT小売業の快進撃

第185回:製造物流IT小売業の快進撃

2024/06/29

およそ4万人の学生を対象とした「マイナビ・日経 2025年卒大学生就職企業人気ランキング」にて、「ニトリ」が2年連続で文系学生から1位と人気を集めています。

「お、ねだん以上。ニトリ」でお馴染みの同社ですが、インテリア業界においてトップの売上を誇る企業です。

最新のデータによると、「ニトリホールディングス」の売上は「8,115億円」に達し、業界トップの地位を確立しており、2位の「良品計画(無印良品)」4,536億円のおよそ倍の売上を達成しています。

家具や生活雑貨の小売り販売のイメージが強い同社ですが、実際は単なる小売り販売ではなく、「製造物流IT小売業」という「自社完結型」の独自のビジネスモデルを展開している企業であり、1社の中に「メーカー、専門商社、ロジスティックス、IT」といった幅広い領域をもっていることが、さまざまな仕事を経験したい学生にとって、人気の理由のひとつのようです。

実際に、社内には、「50部署、100以上の職種」が存在しており、様々な経験ができる環境が整っています。

そのため、インターンシップも大人で、毎年平均で3万人以上の学生が参加するとのこと。
コースも職種ごとに分かれていて、さまざまな部署や業務を体験できるので、商社に興味がある学生も、メーカーを目指している学生にも、さらには、店舗での接客を大事にしたい学生にも、それぞれに魅力を感じてもらえるように幅広く対応しています。

そのため、学生が描く「多様なキャリア観」に応えることができることも人気の理由のひとつとのこと。

そんな同社の「時価総額」は上場時の「102倍」、「売上高・経常利益」はなんと「36期連続の増収増益」、さらには「教育投資額」で見ても上場企業平均の「5倍」を費やしています。

近年、グローバル展開の促進が課題のひとつとも見られていたようですが、グループにおける海外従業員の割合はおよそ「25%」に迫っているようです。

ニトリの快進撃はまだまだ続きそうですね!