23歳以下のサッカー日本代表チームが、
カタールで開催されているU-23アジア杯で決勝進出を果たし、
8大会連続のオリンピック出場を手に入れました。
4年に1度の大きな大会に8大会連続となると約32年。
長期間にわたってアジアのトップの地位を保ちながら、
その座に甘んじることなく、さらなる高みを目指しているのは、
日本サッカー協会の長期にわたる強化策が素晴らしいと言えます。
もちろん目指しているのはアジアのトップではなく、世界のトップ。
まだまだ強化、育成は続いていくでしょう。
U-23アジア杯で上位3チームに与えられるオリンピックのチケット。
日本は予選ブロックで強豪韓国と同組になるなど、決して楽な大会ではありませんでした。
初戦の中国戦では開始早々に退場者を出し、苦しい戦いを強いられました。
予選の最終戦で韓国に敗れ2位通過し、決勝トーナメントの相手は開催国カタール。
上のカテゴリのA代表のアジア杯では2連覇を成し遂げた国。
しかもホームのアドバンテージもあり、厳しい戦いになると思っていました。
選手たちも負けたら終わりの状況で、大きなプレッシャーを感じていたと思います。
プロで活躍する選手でさえも、得体の知れない緊張感に包まれ、
普段できているプレーができなかったり、判断に遅れが生じたり。
いつもと違う自分たちで戦っていたと思います。
その大きなプレッシャーを跳ね除けてカタールを撃破。
オリンピック出場がかかる準決勝は、それまでの戦いとは全く違ったように、
選手がイキイキと躍動しているように見えました。
試合後のインタビューで、一発勝負で負けたら終わりのカタール戦は、
これまでにない緊張感がありました。
それに比べて負けても3位決定戦があり、そこで負けても大陸間プレーオフがある状況。
決して油断している訳ではなかったが、精神的な余裕はあったと答えていました。
負けたら終わりの土壇場を乗り越えた日本チームが得た自信、精神的余裕が大きいでしょう。
またチームで乗り越えた経験は一体感を生み、さらなるチーム力の向上につながるでしょう。
仕事や職場において、今大会の準々決勝のような切羽詰まった状況はなかなかないかも
しれませんが、ここぞという場を組織で経験すること、それを組織で乗り越えることは、
組織力の向上につながります。
組織力向上のための場をいかに設定できるか。
企業経営やチームマネジメントにおいては大切なポイントかもしれないですね。
アジア杯の決勝戦も、そして夏のオリンピック本番も日本選手団に期待したいと思います。