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加倉井 正和

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第155回 ふるさと納税「おま!」

2023/11/28

毎年、年末になると慌ただしく駆け込み需要が高まる「ふるさと納税」。
以前は、「お得な返礼品」に人気が集中していましたが、ふるさと納税の過度な返礼品競争を防ぐため、10月から自治体が寄付を募るのに使う経費を寄付額の5割以下とする基準が厳格化されました。
また、「地場産品」の基準がこれまでより厳しくなったこともあり、「返礼品の見直し」などが必要になる自治体があります。

そんな中、話題になっているのが、大阪府「枚方市」の返礼品。
枚方市と言えば「超ひらパー兄さん(岡田准一さん)」が園長を務める枚方パークが有名です。しかも、今年で園長は就任10周年。

枚方市の注目された返礼品は、「うまい棒」を厳重に保管するアルミケースです。
地元の「アクテック(業務用アルミケースメーカー)」が製造しました。

きっかけは、社員のお孫さん。
幼稚園のお楽しみ会でもらった「うまい棒」が見るも無残な姿になってしまい、お孫さんの悲しむ顔を見て、おじいちゃんが一念発起して作り上げたのが愛情たっぷりの「うまい棒ケース」。
アルミケースの専門家であるアクテック社が、パフ状で壊れやすい「うまい棒」を衝撃からどのように守るかを、50余年の技術を結集し、本気で作った逸品です。

もちろん、うまい棒を製造販売している「株式会社やおきん」さんの公認です。

返礼品となったアルミケースは3種類。
・枚方万博モデル(刻印:マイカタちゃいます、ひらかたです)99,000円。
・枚方モデル(刻印:ひらかたです)99,000円。
・ひこぼしくんモデル(刻印:ひこぼしくん)110,000円。
いずれもケースを立てかけて保管できるスタンドと鍵2個付き
うまい棒は「個人で購入してください」とのこと。

地元のPRに繋がればと、企業から自治体へ声をかけたとのこと。
「民間一体」
素晴らしいですね。

どんな「魅力」を引き出すことができるか。
案外、見えていないことがあるかもしれませんね。