目に見えた結果が生まれるには時間がかかります。
子どもの姿に置き換えて考えましょう。
例えば『表現することが苦手な子が人前で表現できるようになる』という状態を目指していく場合、どのように関わるでしょうか。
最初から上手くできなくて当然ですよね。
思い通りに表現ができずに悔しい思いをしていたとしても「頑張ったね」「先生には伝わってきたよ」等と、声をかけるのではないでしょうか?
小さな自信や意欲を重ねていくためにも、
葛藤しながら進んでいる過程にしっかり目を向けることがとても大切です。
それは、子どもも大人も同じ。
過程を認め、寄り添いながら伴走することで、
長いトンネルを抜けて一緒に外の景色を見たときの喜びや感動は
とてつもなく大きいものとなります。
さて、人から認められている、
見てもらえていると実感できるときはどんなときでしょうか。
小さな変化にも気づいてもらえたり「どう思う?」と思っていることを質問してくれたり、感謝を伝えてくれたりなど。
ちょっとした工夫や言葉の添え方で、認められている実感が高まります。
①「もしかして~をしてみた?」
小さな変化だと見えにくいので、
変わったのかどうか分からず伝えるか迷ってしまうときがありますよね。
例えば、『髪をカットしたのかな・・・ちょっと変わった気がするけど、
同じような気もする。カットした?って聞いてもしそうじゃなかったら恥ずかしいし、相手も嫌な思いをするかもしれないしなぁ・・・』
と、伝えることを辞めてしまったことが多々あります。
でも、せっかく気付いたことをそのままにするのはもったいないと考え、
クッションのように和らげる言葉として「もしかして」を入れてみました。
そうすると、自分自身も言いやすく、
たとえ違った場合でも両者にとってデメリットはありません。
せっかくの気づきを、是非言葉にして伝えてみてください。
気づいたことを伝えることの繰り返しで、
返報性の法則が働き、相手も気づいたことを伝えてくれる循環が生まれます!