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岩田 徹

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第78回 チームへの貢献

2022/06/10

高校、大学での大所帯の部活動。
3学年、4学年合わせて100名を超える部員を抱えるチームもあります。
人数が増えれば増えるほど、
組織内のコミュニケーションにも問題が生じ、
目指す方向性にバラツキが出て、チームとしてのまとまりに欠ける、
個々のモチベーションにも差があり、退部が相次ぐ。

という話はよく聞くことです。
経営においてもマネジメントの問題としてよく取り上げられる事象です。

この大所帯での部活動で近年よく聞くのが班活動です。
昔のように鬼監督、鬼コーチが目を光らせて、
トップダウンの絶対王政、恐怖政治でチームを従える、
というマネジメント手法が通用しなくなってきました。

そこでチーム運営に必要な要素を大小様々に分解し、
部員個々に役割を与え、運営していくのが班活動です。
運動系部活ですと、トレーニングメニュー作成班、データ収集班、データ分析班、
攻撃班、守備班、チームワーク醸成班、渉外班など。

もっと細かくすれば無数に班が作れます。
部員として、個人のスキルアップに励むことはもちろん、
一歩離れた視点でチームを俯瞰し、
チーム力向上のために何ができるかを考えることは、
主体性を生み出し、いい影響を生み出すと思います。

チーム内において、
・責任ある役割を与えられること、任せられること。
・何かしらの貢献実感があること。
・周囲から感謝されること。
の3つがあると、組織への帰属意識も高まります。

インターハイ予選の真っ只中、
大学スポーツも春シーズンのクライマックスを迎えています。
部活動における組織マネジメントから学ぶことは多そうです。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

組織として成し遂げたい目標に、自分自身は役立っているのだろうか。
自分自身がやっていることはそこにつながっているのか。
また周囲はどう感じているのか。

責任感を持って役割を全うしようとし、
それが組織の役に立っていて、周囲から認めてもらえる。
そういう実感を少しでも感じることができれば意識は高まります。

社員のモチベーションが低い、チームとしてのまとまりに欠ける、
と感じている管理職の皆様は、今一度自組織を見直してみるのはいかがでしょうか。