今日、5月20日は「世界計量記念日(World Metrology Day)」。
度量衡の国際的な統一を目的として、1875年5月20日に成立したメートル法に関する「メートル条約」が締結されて、150周年を迎えました。
ちなみに、度量衡(どりょうこう)とは、租税・貨幣・土地制度などの確立のため、計量に用いる長さ(度)・体積(量)・重さ(衡)の基準を定めた制度のことです。
1メートルは「北極点から赤道までの子午線の1,000万分の1」と定義され、「地球の円周は4万km」であることも「メートル条約」の締結によって定められました。
メートル条約は、国や地域でバラバラだった長さや重さの単位をメートル法に統一するため1875年に17カ国でスタート。
日本は1985年に加盟しました。
世界計量記念日は、1999年に国際度量衡委員会副委員長が提唱したことで認められ、世界的な記念日として定められました。
翌2000年から、メートル条約締結の125周年を記念して実施されました。
国際度量衡局や国際法定計量機関といった国際的な関連機関では、「世界計量記念日」にちなんだ記念事業を実施しています。
いままでの単位は、地域によってバラバラで、体の一部を使用するもの、感覚を基準にするものなど、かなり曖昧でした。
メートル法によって定められた「基準」を共通に使用することで、産業に大きな影響をもたらしました。
では、「モノ」ではなく「ヒト」ではどうでしょうか。
一つに、個体距離、対人距離ともいわれる「パーソナルスペース」があります。
人が他人との間に無意識に保とうとする、心理的な距離のことです。
他人が近づきすぎると不快に感じる空間であり、個人の心理的な安全空間とも言えます。
人との距離は、メートルのように測定できるものではありません。
その人との関係性によって違うからです。
また、自分の尺度と相手の尺度も違います。
もう少し・・・
あとちょっと・・・
・・・には、具体的な言葉が続かないといけません。
なぜなら、その人の「感覚」になってしまうからです。
「感覚」は人によって違うがあります。
「1」言って「10」実践できる人もいるかもしれませんが、
その人以外にも通じないと意味がありません。
「距離感」の違い
「感覚値」の違い
やっぱり、「関係性」を高めるには、コミュニケーションが必要ですね。
今日の記念日、「共通認識」を考えるきっかけになるかもしれませんね。