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高松 秀樹

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第77回:感謝を込めたご縁繋ぎ

2022/06/04

先日は、弊社の面接にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

慎重に検討させていただきましたが、誠に残念ながら、今回は貴意に添いかねる結果となりました。

不本意な結果となり、大変恐縮ではございますが、ご了承いただけますと幸いです。

末筆ながら、貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。


いつの頃からでしょうか。
就活生の間で「お祈りメール」なる言葉が定着しています。
応募する方に思いがあるように、募集する側にも事情があります。
ですから、出逢いが願うべく結果に結びつかないことも当然あり得ますよね。

恒例のなった「お祈りメール」ですが、それに付け加えて自社商材を送っている会社が「カゴメ」さん。
毎年、就活の時期になると、「カゴメ」の対応が就活生たちのSNSを賑わせます。

エントリーシートの提出を含む選考の過程で、残念ながら落ちてしまった学生全員に、自社商材の詰め合わせを送っているのです。

この取り組み、15年以上前から実施しているとのことですが、SNSでは、

・就活生も一般消費者のひとりである。それをよくわかっている企業だ。

・先ずは就職先の候補として選んでくれた人に感謝すること。企業としてファンづくりを進める理にかなった対応。

・学生とは言え、将来の顧客になり得るわけで、イメージ作りは企業として当然の投資だ。

などのような、評論家のようなコメントや、

・大企業は学生ごときに断られるのが癪なようで、辞退の連絡を入れた時に強い口調で責められ、罵られたことを思い出した。。

・選考時に、就活している他社の名前を聞かれて答えたら、「あ、あそこはウチの取引先だけど、レベル低いよ」などとマウントをとってきていた大手人事を思い出した。。

などの、かつての就活を思い出したコメントや、

・まさに、先ほど自宅に届きました。。入社したい!と自分なりに頑張っていたから残念だけど、素敵な会社に出逢えたことに感謝しています。

・我が家にも届きました。息子が数十社受けているようですが、未だ内定が出ず、明るく振る舞ってはいるものの、実際は落ち込んでいたようでした。そんな中、カゴメさんからのこのような対応に触れ、「感謝と縁を大切にできる人間になれるよう、明日からも頑張るよ」と前を向く姿を見せてくれました。カゴメさん、エールをありがとうございます!

などのような、選考に挑んだ本人やそのご家族からの感謝のコメントがたくさん見られます。

マーケティングだろうが、ブランディング作りだろうが、「ご縁に感謝する」そんな価値観が根底にあってこそ、世の中に届くのでしょうね。