「敗北は最良の教師だ。だが、だからと言って明日の試合で負けたいとは言えない。」
真剣に勝負に挑んだとしても、時には負けることもあるでしょう。
あるいは負けが続くこともあるでしょう。
でもそこから次の勝ちにつながる何かが見つかるかもしれないし、
選手個々が感じた課題もあるでしょう。
戦う前から負けを認めたり、最初から相手が強いと諦めていては、
同じ敗北でも学ぶことはない、という教訓です。
仕事においても同じことが言えます。
今の自分にとっては実現が難しそうなこと、
うまくいくかわからないことに対して、いかに計画し、準備し、本番に挑めるか。
計画通り、準備通りに挑み、
できたこと、できなかったこと、
うまくいったこと、うまくいかなかったことを整理し、次の成長の糧にする。
その繰り返しで人は成長していくのだと思います。
やる前から、「今の自分では難しい」「どうせ私には無理だから」と諦めるのではなく、
今の自分にできる最善は何かを考え挑むからこそ、本当の経験と言えるのでしょう。
ただ漫然と日々を繰り返すだけの経験と、
負けから学び、振り返り、次なる糧としてさらなる経験を積むのとでは、
その差は果てしなく大きいものになると思います。
もちろんうまくいった時も振り返り、もっとよくするには、精度を高めるにはと、
更なる成長を目指すことも大切です。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」という言葉もあります。
自分一人の知識や経験だけでなく、
周囲に多くの知識や経験を持つ方もいると思います。
そこから学び、自分なりの理論に落とし込み実践し、さらに振り返って持論化する。
時間がかかり遠回りしているようですが、
やはり地道な繰り返しが成長への近道なのでしょうね。