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星 寿美

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第59回 自走組織育成メソッドが生まれたストーリー

2022/05/30

おかげさまで、満枠対応中の人気メソッド『自走組織育成』が、どうやって生まれたのか、今日は、その生い立ちを書いてみようと思います。

2010年に会社を立ち上げました。
この時は人脈も実績もない、しがないシングルマザーでした。
しかし、経営者の役に立ちたい!その情熱だけがありました。

その情熱がどこからやってくるのか、その時にはわかりませんでした。
でも今はわかります。
私自身が『リスクを取ってチャレンジする』生き方をしていました。
話が合うのは、その意識を持ってチャレンジしている方々でした。

同じようにリスクを取って頑張っている人を応援したい!役に立ちたいと感じるのは必然でした。
その時に言語化はできていませんでしたが。

お役に立ちたい相手が『経営者』というのは明確でしたが、その時、私には売るものがありませんでした。
そこで、100名の経営者の方々に会いに行き、何に困っているかを聞いて回りました。
私が役に立てる何かを見つけるために・・・

お忙しい貴重なお時間を、どこの馬の骨とも分からない私に時間を割いてくださった方々、本当にありがとうございました。

「15分だけ時間をください!」と会いに行き、結果的に1時間、2時間・・・とお話ししてくださいました。
そして『社員同士の人間関係』や『問題社員』のことで胃を痛めている方が多かったのです。

その対話の中で、私は、相手の話に合わせて、これまで自分がしてきたことをお話ししました。

例えば、学童保育指導員時代に、既存の教育に違和感を覚え・・・

『指示命令してやらせたり、ルールを守らせたりする代わりに、とことん対話を深め、自分たちで決めていく』などの、これまでにない取り組みをして成果を出したこと。

トップダウン型の教育ではなく、対話型で自ら気づいて実行する『自走する教育』(のちの、ありのまま教育®︎)で、問題とされていた子どもたちがどんどん成長していったこと。

また、それらを企業に応用し、離職率減に貢献したこと・・・などをお伝えしました。

「それを試してみませんか?」と提案したところ、まだ名前もついていない、実績もない、私のサービスを試してみようと、3社の契約をいただきました。

こうして、私の自走組織コンサルティングが生まれたのです。
それから、私はさまざまな企業に、入らせていただき、実績を積ませていただき、今に至ります。

土台となっているのは、保育士/学童保育指導員時代に、既存の教育に違和感を覚え、子どもたちに『上から教えるのではなく、対話を深めてともに考え、学び、成果を出す』という教育現場での実践です。

人の成長に大人も子どもも関係ありません。
それに、私自身が、我が子をメンターに大人として成長できました。
子どもが一番の先生でした。

既存の教育(=正しいやり方、理想の型に当てはめる教育)は、今までの時代(=高度成長期や安的期)には、有効だったかもしれません。

しかし、今は何が起こるか不安定な時代、そして情報過多で、多種多様な価値観が混在する時代。
これまでのような『正しい理想形が1つ』という教育では対応不可!なのです。

私は35年前、社会に出た時から、金太郎飴的な教育に強い違和感を覚え、自走する教育を試行錯誤しながら実践してきました。
その頃は理解者も少なく、強い反発にも合いました。
でも、自分を信じて実践をしていくうちに、成果が出始め、理解者・協力者も増えていきました。

人間はロボットではありません。
感情豊かな生身の人間。
だからこそ、感情を大切に扱い、クリエイティブに対話を深める『関わり方』が重要です。

その経験が土台となって、そして組織で実践しながら進化し、今の『自走組織育成』の形になっています。これからも、進化し続けて行きます。

今日は『自走組織育成』が、どうやって生まれたのか、その生い立ちについて書いてみました。

お互いに触発し合い、ライブに感じあいながら、より良い答えを創造していく。
そんな場を創造できる組織を、これからも増やしていきます。