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第65回 社員に配布した推薦図書の結末は?【人材育成】
2022/03/09
人事の仕事をしていると、
常に「人材」の言動が気になる。
また、「人材」がやらかしたことが
私にとっては、
今に生かされている
「対処法」の手数が増えたり、
新しく関わる企業へ提供する
「事例」になったりしている。
なので、
関わった「人材」が
やらかしたことは、
現在、私にとっては、
人事の血となり、
肉となっています。
ただ、「人材」が
やらかす渦中にいた時は、
それはそれは大変でした。
ひとつ「人材」が
やらかした事件?を
ご紹介いたします。
それは、
社員研修会の翌日に、
事件が起きました。
社員研修会で
全社員に配布した
当時、大ベストセラーになった
書籍「チーズはどこへ消えた?」
(スペンサー ジョンソン著、扶桑社)が、
社員勉強会の翌日、
ゴミ箱に2冊捨てられていました。
社員研修を主催する
人事の私としては、
とてもショッキングな出来事でした。
社長が、
社員の皆さんの成長のためと発案された
書籍「チーズはどこへ消えた?」
の全社員への配布でしたが、
みごとに裏切られた形になりました。
ただ、起こってしまったことは
変えられることではないので、
ここで意識を変えることにしました。
どういう風に
意識を変えたかと言いますと、
こんな人材がいる会社は
ダメな会社と考えるのではなく、
荒くれ集団のひとりひとりに
向き合っていこうと
意識を変えたのです。
本をゴミ箱に捨てる行為自体、
許されたものではないのですが、
別の見方をしてみると、
反発心をストレートに表現する
ウソのない人材がいる会社だと
捉えることにしてみました。
荒くれ集団のひとりひとりに
向き合っていくことで
彼らたちの良いところが
引き出されれば、
大きな可能性を秘めた
組織だと感じることができました。
事件後から、
社員との関わる頻度を上げ、
飲みに行ったり、
個別での話し合いをしたり、
営業所をまわったりと
社員と向き合うようにいたしました。
社員に向き合っていくことで、
社長が目指していることや
人事マンの私がやっていることなどを
理解してもらえるようになり、
結果、素晴らしい組織になっていきました!!
今では、前の会社が
東証一部上場企業と
なっていることからも
「人材」の意識ひとつで、
組織も変わっていくことが
実証されています!
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