社員を幸せにし、より良い組織にしたい!と、PDCAの制度や、評価制度など、高額の経費をかけて導入し、1年たち2年たち・・・。
「どうしてだろう?こんなに時間や経費をかけ制度を導入し人材育成に力を入れているのに。」
と悩んでいる経営者の声をよく聞きます。
よく話を聞いてみると、部長クラスのリーダーたちと、一般社員たちとの『意識の隔たり』がとても大きいこともよくあります。
社員たちには「一人一人がやりがい持って仕事ができる、そして、しっかり評価も反映される、みんなにとっていい会社にしていくためだ。」と説明していましたが、一人一人の自分ごとには落とし込めていないなどの現状が見えてきます。
制度が機能しないとき、どうする?
そんな時に私は、社員一人一人と面談を実施し、その面談の中で『ただ、ありのままを受容』し、内側にあることを言語化するお手伝いをします。
『会社の発展が自己実現とどう関わるのか』
『会社がよくなることで自分がどうなるのか』
『自分は何を望んでいるのか?』
を明確にしていきます。
もちろん中には、自分の未来を描けない人や、自分の目標が曖昧な人もいますが、それでも、ただ、ありのままを受容し、内側にあることを言語化するお手伝いをします。
一人一人、その人のタイミングで、その人の深さで、自分を明確にしていけるのです。
人は、無意識の自分の想いが言語化されて初めて『意識』が変わります。
外側からの意識改革は自然消滅しますが、内側からの意識改革は自然と続くものです。
人は、自分の望むことや必要なことがわかると、自分ごとで捉えられるようになります。
個人面談を開始してから約3ヶ月後に全体会議を実施し、意識のすり合わせをします。
そして、その会議で社員たちが決めたプロジェクトを実践していく中で、関係性が育ち、それぞれが自分ごとで捉えて関わるようになります。
そんな成果を出した経営者の方々は、口を揃えて『どんなに素晴らしい完璧な制度を導入しても、関係性ができていなければ機能しない!』ということを実感します。
逆に言えば、一人一人が自分ごとで関わり、お互いに協力しあって同じ目標に向かうことができれば、想定以上の成果が出るということです。
もし、問題が起こったとしても(問題は起こるものです)その都度、対話で解決できる組織に育ちます。
もちろん、PDCAや評価制度は素晴らしい制度です。
それらの制度導入と同時に『関係の質』をあげる取り組み、仕組みが必要です。
さて、あなたの組織では、どんな取り組みがされているでしょうか?