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長谷川 満

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第271回 AI活用で“見える化”―ブラック企業と言われない会社の新基準

2026/02/18

「ブラック企業」という言葉は、
いまや特別なものではなく、
誰もが日常的に使う
言葉になりました。


ニュースやSNS、
口コミサイトなどを見れば、
企業の内情は
簡単に外部へと伝わります。


企業側が
どれだけクリーンであろうとしても、
社員や元社員が
「ブラックだ」
と感じれば、
その評価は
一瞬で広がってしまう時代です。


社外人事部長として
多くの企業に関わる中で、
「なぜブラック企業と言われてしまうのだろう?」
と頭を悩ませている経営者を
多く見てきました。


実際のところ、
違法なことをしていなくても、
ブラックと感じられてしまう会社は
少なくありません。


その分かれ目は、
“見えていないことが多すぎる”
点にあると感じています。


今までは、
ブラック企業と言われないために
大切なこととして、
「コミュニケーション」と
「情報のオープン化」が
挙げられてきました。


ただ、働き方が多様化し、
リモートワークやフレックス勤務が
当たり前になった今、
従来のやり方だけでは
限界が出てきているのです。


そこで注目したいのが、
AIを活用した“見える化”です。


社員の不満や不信感は、
「言った・言わない」
「聞いていない」
「知らなかった」
といった情報のズレから生まれます。


これは悪意ではなく、
単純に情報が整理されず、
共有されていないことが
原因であるケースがほとんどです。


そこでAIを活用し、
業務の進捗状況や
コミュニケーションの頻度、
評価のプロセスなどを
客観的に可視化することで、
感覚や思い込みに頼らない
組織運営が可能となります。


例えば、評価に対する不満も
「なぜこの評価なのか分からない」
ことが原因で生まれます。


AIを使って、
日々の業務データや
目標達成プロセスを整理し、
評価基準と結びつけて説明できれば、
社員の納得感は大きく変わります。


評価が“ブラックボックス”にならないことが、
信頼の第一歩なのです。


また、相談できる環境づくりも重要です。
表向きは
「何かあったら相談して」
と言っていても、
実際には相談内容が属人化していたり、
上司の裁量に任されていたりする会社は
多くあります。


AIを活用した社内アンケートや
チャットツールの分析によって、
声にならない違和感や
負荷の偏りを早期に察知できれば、
問題が大きくなる前に
手を打つことができます。


情報をオープンにすることも、
これまで以上に重要になっています。


就業規則や社内ルール、
方針や数字が
一部の人しか分からない状態では、
社員は不安を感じます。


AIを活用した社内ポータルや
ナレッジ管理によって、
誰でも必要な情報にアクセスできる状態をつくることは、
「隠していない」
という明確なメッセージになります。


ブラック企業と言われない会社の新基準とは、
単に労働時間を減らすことでも、
制度を整えることでもありません。


社員の働く現実を正しく見える形にし、
共有し、改善し続けることです。


AIはそのための道具にすぎませんが、
正しく使えば、
組織の透明性と信頼を大きく高めてくれます。


社員に説明できる会社になる必要があります。
そして、その説明を支えるのが、
AIによる“見える化”なのです。


さあ、まずは一歩。
「見えていないものを見えるようにする」
ところから始めてみましょう。



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