今日は、これまで私が出会ってきた…たくさんの社長さんに共通していた『ある見過ごされがちな違和感』について、お話ししたいと思います。
社長さんに、こんな質問をすると、多くの場合、ほんの一瞬、言葉が止まります。
「社長が一番やりたい仕事、今できていますか?」
この問いに、即答できる社長さんは、実はあまり多くありません。
本当は…
・じっくり考えたいことがある
・決めたい未来がある
・腰を据えて向き合いたいテーマがある
それなのに現実は、
・現場の細かな調整
・人間関係の火消し
・次から次へとやってくる判断
・「ちょっと見てほしいんですけど…」の連続
気づけば一日が終わっている。
でも、これは、社長の能力が足りないからでも、覚悟が甘いからでもありません。
問題は、人ではなく、仕組みです。
もっと正確に言うなら、組織の「OS」の問題です。
多くの会社では、何かうまくいかないことが起きると、まず「教育」を変えようとします。
・研修を増やす
・評価制度を見直す
・新しいスキルを教える
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
でも、OSが同じままだと、どれだけ手を入れても、社長の忙しさは、ほとんど減らないのです。
少し、想像してみてください。
古いOSのスマホに、最新のアプリを次々に入れ続けたらどうなるでしょうか。
・動きが遅くなる
・フリーズする
・結局、使いづらい
組織も、まったく同じです。表面をいくら変えても、根っこの仕組みが同じなら、結果はほとんど変わりません。
これまでの教育は、「正解がある時代」にはとてもよく機能していました。
言われたことを、正確に、ミスなく、こなす。
高度成長期や安定期には、それが正解だったのです。
でも今は、正解がありません。
変化は速く、価値観は多様で、想定外が当たり前。
この時代に、同じOSのまま組織を走らせると、現場は必ず詰まります。
・指示待ちになる
・責任を取りたがらない
・話し合いが噛み合わない
・頑張っているのに成果が出ない
そして最終的に、社長がすべてを背負うことになる。
だから私は、企業で「教育を増やす」ことはしません。
管理を強化することも、ルールを増やすこともしません。
私がやっているのは、組織のOSを『自走OS』に切り替えることです。
すると、最初に変わるのは社員ではありません。
社長の状態が、先に変わります。
・現場に張り付かなくなる
・細かく言わなくなる
・「任せられる」感覚が戻る
・考える余白が生まれる
その結果として、現場が勝手に動き始め、数字がついてきます。
これは理論の話ではありません。
私はこれを、2010年からずっと現場で見続けてきました。
データが出る前から、流行る前から、静かに、でも確実に起きていました。
これからの時代に必要なのは、教育の延長ではありません。
OSの切り替えです。
もし今、
「社長が一番やりたい仕事を後回しにしている気がする」そんな違和感があるなら、それはとても健全なサインです。
何をどう変えるのか。
自走OSとは何なのか。
それは、また次回に。
今日はまず、この問いだけを心に置いてみてください。
「社長が一番やりたい仕事、今、できていますか?」