昨シーズン、サッカーJ2リーグで優勝し、
今季からJ1リーグで戦うF C町田ゼルビア。
開幕から安定した戦いを見せており、今シーズンの飛躍が楽しみなチームです。
このチームを率いるのが黒田監督。
以前、このコラムでも触れさせていただいた監督です。
高校サッカーの強豪、青森山田高校で30年に渡り監督を務め、
昨年初めてJリーグのチームを率いたことで多くの注目を集めました。
高校サッカーの監督からの転身ということで、当初は懐疑的な視線もありましたが、
就任初年度でJ2優勝を果たし、チーム初のJ1への昇格を決めました。
そして今季のJ1での戦い。
強固な守備をベースとした安定した戦いで、今後の活躍も期待できるチームです。
黒田監督がよくおっしゃられる言葉で、
「チーム一丸となって戦う。」というシンプルな言葉があります。
これはフィールド内の11人だけのことではありません。
選手はもちろん、監督、コーチ、分析官、その他のスタッフを含めた、
F C町田ゼルビアに関わる全員が、勝利に向かってそれぞれの役割を果たす、
そんな組織づくりをされているそうです。
就任当初にどういうチームにするかのグランドデザインを発信し、
そのゴールに向けて関わる一人一人が役割を持ち、目標達成に挑む。
まさに会社経営と同様のことを日々行われているそうです。
勝利というわかりやすい明確な目標があり、
その後にどう勝利するのかの道筋を示し、その道筋のために必要な技術は何なのか。
その技術を身につけ本番で発揮するために日々どのような姿勢で臨むのか。
心技体と言われますが、徹底した組織づくりを行なわれているようです。
組織づくりは監督一人がやるものではない。
そこに属する全員が同じベクトルで進んでいかねばならない。
強い組織を作るのには長い年月がかかるが、組織が崩れるのは一瞬で崩れる。
組織は一人では作れないが、一人の力で組織が崩れることはある。
プロサッカーチームの監督のお話を聞いているのですが、
組織づくり、チームづくりの根幹をお話しされており、
会社経営にもつながる考え方やヒントが多く参考になります。
初めてのJ1リーグでどのような風を吹かせてくれるのか。
シーズンは始まったばかりですが、今後もF C町田ゼルビアに注目したいと思います。