今回は、「どうやってゼロから人事部を立ち上げたのか?」の第三弾『ほめる仕組み』について、書いていきます。
私にとって、ゼロから人事部を立ち上げた時の初めての仕事が、新卒第一期生の配属決めでした。
その新卒第一期生の配属決めを部署長プレゼンという、サバイバルな配属決めで行いました。
私自身、「配属決め部署長プレゼン」の企画者でありましたが、管理職者でしたので当事者として部署長プレゼンというサバイバルな配属決めに参加しました。
部署長プレゼンを企画したのは、私でしたが、プレゼンすることに関しては、何ら有利なことはなく、全部署長がフェアな形でプレゼンを行いました。
そして、結果的に、私が希望していた新卒第一期生の部下とマッチングしました。
マッチングするかどうかのドキドキ感は、今でも覚えていています。
それで、新卒第一期生の部下と二人三脚で、本格的にゼロから人事部を立ち上げることになりました。
本格的にゼロから人事部を立ち上げるにあたり、正直、何から手をつけていいのかを模索していました。
決まっていた仕事として、新卒第二期生の新卒採用業務を行うことでした。
ただ、採用予定人数が6人だったため、この業務だけだと、2人分の仕事では時間的におつりがくる状況でした。
そんな中、現場である営業所のメンバーといろいろと話をして、何を行うか決めていこうと思い首都圏の営業所をまわり始めました。
その営業所まわりから、私たちがやるべきことのヒントをいろいろともらいました。
そのひとつが、「お客様アンケートのおほめの言葉を全社員に共有して、プラスの空気を広めること」です。
このアイデアは、新卒第一期生の部下と営業所をまわっていた時、営業所の掲示板に、お客様からいただいたアンケートを個人別に張り出していたのを見たのがきっかけでした。
新卒第一期生の部下が、掲示板に張り出されたお客様アンケートを見て、
「みつるさん、これいいですね~」
「自分のアンケートがどれぐらいもらえたのも分かるし、営業所の他のメンバーがどれぐらいもらったのかも分かりますね。」
「特に、お客様からのおほめの言葉は、嬉しくなりますね」
ということをポツリと言いました。
この時、私は、「ピン」ときました。
「そうだ、このお客様アンケートの共有を全社で行おう。」
全社員に、お客様アンケートを集計して情報共有することを思いつき、早速、実行に移しました。
毎週、各拠点からお客様アンケートを集めて集計をして、全社員へ情報共有することを行っていきました。
当時、初めての試みだったため、最初こそ社内では注目度は低かったもののお客様からいただいたお言葉は、みんなを元気にすることで注目度が上昇してきました。
このお客様アンケートの情報共有は、社内ではロングセラーとなり、私が前の会社を退職する時点でも行っていましたので、かれこれ6年ほど継続されていました。
これが、結果、「ほめる仕組み」となったわけです。
◆次回へ続く!