グリム童話集にある「かえるの王様」をご存知でしょうか。
ある国の王女が金の毬を泉に落としてしまいました。
困っていた王女の前にカエルが現れ、
「友達になるなら取ってきてあげる」と言いました。
王女はカエルのことを気持ち悪いと思っていましたが、
お気に入りの毬だった為に「友達になる」と約束しました。
カエルは毬を取って王女に渡すと、
そそくさと城に王女は帰ってしまいました。
その後、夕食時になるとカエルはお城に現れました。
王に事情を話すと、
「約束をきちんと守る」ように言われます。
一緒に夕食を食べ、
眠くなったカエルは「一緒に寝たい」と言いました。
王からの命令もあり、
しぶしぶ寝室に行きましたが、
嫌悪感がMAXになってしまい、
カエルを壁に叩きつけようとしました。
するとカエルに掛けられていた魔法が解け、
人間の姿に戻った王子が現れました。
そして和解した王子と王女は結ばれる、
というお話です。
この話から学べることは、
「きちんと約束を守る」
ということ。
他に事実としては、
「嫌いな相手でも何かのきっかけで好きに変わることがある」
ということ。
近年では、
この後者である事実の逆パターン現象を
「蛙化現象」
と呼ばれています。
『好意を抱いている相手が、
自分に好意を持っていることが明らかになると、
その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象。』
を指す心理学用語です。
Z総研2023年上半期トレンドランキング
「流行語部門」で、
1位を獲得しています。
しかし、最近の流行語として使われている蛙化現象は、
「好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまうこと」
とされています。
蛙化現象が起きた相手の行動として、
・店員への横柄な態度
・食べ方が汚い
・ポイ捨てなどマナーが悪い
・性格が悪い(わがまま)
などが挙げられました。
どちらにせよ、
「何かのきっかけで気持ちが変化してしまうこと」
があるということ。
そうなる対象は、
「人」だけでなく、
「仕事」でもあるかもしれませんね。
そんな現象があるというとこを、
「知っておく」だけでも必要かもしれませんね。