「高島屋」の連結子会社「東神開発」が11月14日に「立川高島屋S.C」をリニューアルオープンします。
これまでの百貨店では、呉服、美術品などを含め、「高級感を演出・販売」していましたが、時代の変化とともに、変容がのぞまれているようで、今回のリニューアルでは、「全館専門店化」に変身します。
また、買い物だけでなく、地域生活に根付いた「暮らしの場」として、「地域社会との共生」、「地域の活性化」を目指すとのこと。
そうした背景から、3階には「バンダイナムコアミューズメント」による立川駅前エリア最大級のエンターテインメントフロア「namco」「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」「一番くじ公式ショップ」をオープンさせ、ファミリーで楽しめる体験型エンターテインメントを提供します。
また、10階(屋上)には「貸し農園」を展開し、「シェア畑 garden」として、手ぶらで通えて、だれもが本格的に野菜づくりを楽しめる貸し農園サービスを提供するとのこと。
他にも、「高島屋グループ」の取引先や教育機関などとのネットワーク、商品を発掘するMD力を活用し、10月から、商品購入型の「高島屋クラウドファンディング」を始め、新たな発想で生まれた商品、生産者支援につながる商品など、社会的意義のある商品の提案も始めるようです。
さらには、2024年2月からは、全国で運営する百貨店、ショッピングセンターなど17施設を対象として、「休業日を新たに1日」設けることも発表しています。
これまでは、元日と店舗改修日を除いた休業日はありませんでしたが、コロナを機に加速した「働き方改革」の一環で、今年上期(3~8月期)にも店舗ごとに1日の休業日を設けるなど、新たな施策を取り入れ、小売業で深刻化する「人手不足」などを考慮し、取引先を含めた就労環境の改善にも務めるようです。
百貨店のサービス提供も、それを支えるスタッフの働き方の変容と共に、大きく変わってきているのです。
それにしても、都心の駅近百貨店の屋上に畑を借りて、野菜を育てられるなんて、なんとも素敵ですよね。