人事部長の仕事や役割って、
どんなことかを知っている人は、
少ないものです。
人事部という部署自体、
大企業には普通にあるものの
中小企業においては、
人事部自体がない会社も多いですし、
人事部長を雇用するまでもない会社が
多いという現状があります。
そこで、私が22年ほどやってきている
人事部長の仕事や役割について、
書いていきたいと思います。
近年、組織の成功は単なる業績だけでなく、
その構造や文化にも大きく影響されています。
その中でも、人事部長は、
人材採用や人材育成の前に、
どのような組織をつくっていくのかという
組織設計という仕事が、
重要な役割となっています。
経営者が、経営ビジョンや
経営目標、経営計画を立てて、
経営ビジョンや経営目標、経営計画を
実現していくために、
どのような組織にしていくかを
考えていくのが、人事部長の仕事になります。
中小企業の場合、多くは、
経営ビジョンや経営目標、経営計画を立てるのも
組織設計するのも、
経営者の役割だったりします。
ただ、ここで考えないといけないのが、
組織設計と人材採用・人材採用・人事評価制度などが、
連動している人事の体制をつくっていくという
必要があるということです。
経営ビジョンや経営目標、経営計画を立てたものの
組織設計を行わず、
人材採用・人材採用・人事評価制度などに
着手してしまうと、
過剰な人員を採用してしまったり、
優先順位の低い人材育成に取り組んでしまったり
するものです。
なので、経営者が描いた
経営ビジョンや経営目標、経営計画を元に
人事部長が人事面の実務者として
組織設計を行い、
組織のビジョンを具現化するための
人材採用や人材育成の体制を
つくっていくことが大事になります。
人事部長は、
組織の全体最適と部分最適を考えながら、
組織のビジョンと戦略を
具現化するための鍵となる
人材戦略を考えるのが大事な役割です。
そして、求められる人材のスキルや特性を明確にし、
適切なポジションに配置することも大事になります。
適材適所の原則に基づいた組織の形成は、
効率的な業務遂行と成果の
最大化を可能にするものです。