「自分はわかっている!」とばかりに、組織や上司などについて、あーだこーだと批判をする、そんな部下がいたら、非常にやりづらいですね!
そんな部下いないよ、という方はラッキーですよ。
さまざまな組織に関わっていると、結構な割合で遭遇します。
本人は一生懸命で、人としてはいい人だったりしますけれど・・・
そんな部下に、上司や同僚は、どう扱ったらいいのか悩んでいます。
批判が多い方は、自分から見えている世界が正しいと思い込んでいるので、何を言っても通じないからです。
例えばこんな感じです。
・上司のAさんは性格が○○だから、よくないよ。もっとこうすべきだ!こうした方が上手くいくのに、わかってないよ!
・上の人たちは、全然わかっていない!もっと現場を見てほしいよ!現場を知っていたら、あんなことは言わないはずだよ!
・もっと丁寧に話してほしいよ。やる気がなくなるよ。どうしてあんな言い方しかできないのかなぁ?
などなど・・・
そんな部下には『誰もが別々の眼鏡をかけて世の中を見ている』『見え方は千差万別』『言葉の概念も一人一人違う』と言う、大前提から理解して頂かなくてはいけません。
それを言葉で伝えても、全くピンときませんので、体験型研修で体感してもらったり、対話の中で気づいていただいたりしています。
そう!言葉で教育はできないんですね。
体験型研修は、さまざまなやり方がありますが、例えば・・・
メンバー全員に対して、
「リーダーと言う言葉は、誰もが使う一般的な言葉ですが、リーダーと聞いて、あなたが考えるリーダーとは、何か書いてください。」
と言って、全員にポストイットに書いてもらいます。
それを一人一人発表すると、見事に一人一人の概念・意味づけ・イメージが異なります。
「同じ単語なのに、こんなに捉え方・考え方が違うんだな」
それを体感していただく、などです。
ここで選ぶ、一般的な単語は、その組織が抱えている課題に合う単語がより効果的です。
リーダーに不満を抱えている組織なら『リーダー』と言う単語を選ぶといいでしょう。
また、対話で実感していただく場合は、適切なファシリテーションが必要です。
もし、ファシリテーションなく対話してしまうと、いつも通り「あぁ、伝わらない」と言うフラストレーションが双方に溜まっていくだけですので。
適切なファシリテーションとは、例えば、
「Aさんは、こんな風に感じているのですね。」「Bさんは、こう感じているのですね。」と客観的に中立を保って整理できる、と言うことです。
否定も肯定もなく、淡々とAさんはこう、Bさんはこう、Cさんはこう・・・
すると『あぁ、いろんな視点や考え方があるんだなぁ。どれがいい悪い、ではなく、考え方・捉え方は千差万別なんだなぁ』と実感できるはずです。
批判の多い部下は、自分から見えている世界が全てだし、それが正しいと思いこんでいる場合が多いです。
そして、それを『わかってほしい』と強く願っています。
この願いの強さが『批判』と言う形で表出している場合が多いのです。
だから、言葉で教育しようとしいても非常に手強い!
だから『自ら感じて気づいてもらう!』これに限ります。
自ら気づくことができれば、成長できます。気づきの多い対話を重ねることで、関係性もどんどん良くなって生産性も上がりますよ。
言葉では教育せずに、体験型研修や対話などを通じて、で自ら気づいてもらう、と戦法、ぜひお試しくださいね!