HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

塩崎 俊樹

ホーム > 塩崎 俊樹 > 記事一覧 > 【第15回講座】人の強みを活かす事例4~T社:飲食店80店舗超経営 店長Nさんの挑戦~①

【第15回講座】人の強みを活かす事例4~T社:飲食店80店舗超経営 店長Nさんの挑戦~①

2021/03/22

セルフマネジメント3つ目のステップ「人の強みを活かす」

組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。
次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。詳細は第7回講座参照。

ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)人の強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする

3つ目のステップが人の強みを活かすことです。
今回は人の強みを活かす為の3つの準備ステップを活用して、成果に繋がった事例を中心に学んでいきます。

事例② チームビルディング研修の共通体験で仲間を巻き込む強みを発見

◆ビフォー◆
店舗数が30店舗を越えた頃、トップダウン型のお店作り、会社作りに限界を感じていました。
仕組み作りの為には、現場のスタッフを巻き込んで共にお店作りができる体制への移行が求められていました。

◆取組みとアフター◆
社内で有志を募り、一泊二日でチームビルディング研修を実施しました。
集まったのは、一般社員から店長、人事課長まで総勢10名でした。

チームビルディング研修では、課題を重ねる毎に、みんなで意見を出し合い、協力しあって活動しないと乗り越えられないくらい難易度が上がっていきました。
一日目の交換の課題になかなかクリアができない中、それまで偏っていた意見が、全員の意見に変わっていき、一人一人が意見を出し合い、今まで発言したことがなかった人の提案で、チャレンジをしたところクリアできる成功体験が生まれました。
 
この時ある店長Nさんが気づいたのは「他の人達の意見を引き出し、皆で考えて決めれば、これまで伸び悩んでいた売上も上げられるかもしれない」でした。

2日間の研修をお店に戻り、Nさんは早速担当しているU店のスタッフを集め、ミーティングを開催。
そこでスタッフとお互いを知る活動をした後、お店の目標と行動プランを皆で決めました。
そして、過去最高売上を達成することができました。

Nさんは店長だから自分が考えて決めるのではなく、みんなのことを信じ、みんなで意見を出し合って決めることでより高い可能性に挑戦できることを知り、その後も快進撃を続けていきました。

◆Nさんの事例まとめ◆
店長だから自分が責任を持って決めて、行動しないといけない。
そう捉え、一人で悩み考え行動している店長が多いと感じています。
ここでは一番の強みは仲間がいることと仲間が持っている考え方や技術にあることを示しています。
そのことに気づき、仲間と共に意見を出し合うことで、今までにはなかったアイデアを出し、より高い目標を目指し、実践できる力が生まれることを示す一つの事例です。

☆今日の質問☆
あなたは今一人で悩んでいませんか?
仲間の方々の意見は聴いていますか?