この自動思考の中には、それぞれの考え方の癖があり、
ときには極端に偏りがある場合が潜んでいます。
この極端に偏った考え方・ものの見方により、
起きたことを正確にとらえることが難しくなり、
ネガティブな感情や落ち込んだ気持ちが続いてしまう要因になりかねません。
つまり『起きたこと』ではなく『起きたことを捉える自分の考え方自体』が、
自分自身を責めて苦しめているのです。
これを、心理学者のデビッド・バーンズが「認知の歪み」として
典型的な10のパターンをまとめました。
この10個を見て納得感や学びが多かったのですが、
記憶力の乏しい私は覚えるのが苦手でして・・・(笑)
似たカテゴリーをまとめて4つの小悪魔ちゃんとしてキャラクター化しました。
自分自身にこんな小悪魔ちゃんが潜んでいないかな?
部下の口癖や雰囲気からこの小悪魔ちゃんが潜んでいるのではないかな?
などと身近に感じながら、読み進めてみてください。
今日は、1つ目のキャラクターの紹介です!
小悪魔ちゃん1:尻叩きマン
完璧主義で真面目で責任感の強い小悪魔ちゃんです。
口癖は「~しなくちゃ」「ちゃんと」「絶対に」など。
自分の中での“理想像”が高く、それに1mmでも到達しなければ
「自分はダメだ!もっとちゃんとするんだ!」と叱咤激励します。
自分自身にベクトルが向きすぎているので
『起きること』が自分のせいなのではないかと、
過剰に捉えてしまいます。
これらが決して悪いわけではないのですが、
時には自分が本当にしたいことや心地よいことを忘れて
自分を見失う結果になってしまうことも・・・。
「ちゃんとしよう」という意識をもっている中で
『ちゃんと』がどういうものなのか、明確でないケースもあります。
ポイントは、具体的にどういう基準を目指しているのか言語化すること。
そして、
一気に高い目標を設けるのではなく、
スモールステップで登っていけるようにすること。
「まずは何からできそうかな?」と
小さな目標を立てていく伴走をすることがおすすめです!