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岩田 徹

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第101回 一体感

2022/11/18

いよいよサッカーのワールドカップが開幕を迎えます。
4年に1度の祭典。
全世界の注目を集める大会です。

日本代表は7大会連続の出場で、予選リーグでは、
初戦のドイツ戦を皮切りに、コスタリカ、スペインと対戦します。
ドイツ、スペインは優勝経験国、サッカー強豪国で、
世界からはこの2チームの勝ち抜けがもっぱらの予想です。

11月1日のメンバー発表前から、メンバー選考の予想をしたり、
予想フォーメーションや対戦国への対策、他のリーグを含めた勝ち抜け予想、
優勝チーム予想など、好き勝手な意見が飛び交いながらも盛り上がりを見せています。
予想を平仮名にして逆から読むと、「うそよ」となりますので、
2チーム勝ち抜けの大方の予想を裏切って、
日本代表の決勝トーナメントへの勝ち抜けを、
そして悲願のベスト8以上を心から願っています。

さて日本代表チームの26名。
怪我明けのメンバーや大会直前の試合での怪我、体調不良など、
全ての選手が万全の状態で挑めるのか不安があります。
そんな中、いち早く現地入りしチームを盛り上げているのが、
フィールドプレイヤーとして4大会連続出場の長友選手です。

アジア予選では批判の対象となり、長友は終わった、次世代に交代すべきだ、
という外野からの批判を力に変えて結果を出し、堂々とメンバー選出されました。
経験豊富な長友選手が先頭に立って走り、初めてのワールドカップとなる他の
選手たちを時には鼓舞し、時には笑いを交えてリラックスさせている姿は、
ベテランとしての余裕や意気込みを感じます。

経験豊富な選手がオープンマインドでチームに一体感をもたらせようとしているのは、
これまでの経験から、短期決戦でのチーム力の重要性を感じているからに違いありません。
過去に決勝トーナメントに進出した日本代表チームも、
戦前の予想では劣勢でも、それを跳ね返して結果を出しています。
そして決勝トーナメントで敗れた時は、日本を代表するプロ選手でさえ
大粒の涙を流して会場を去る姿が目に焼きついています。
敗退した悔しさと共に、このチームでやれない寂しさも感じているのだと思います。
今回は悔し涙ではなく、嬉し涙が流せるよう、
サポーターとして私もテレビの前で応援したいと思います。

初戦の強敵ドイツ戦。難敵コスタリカ戦。最後の強豪スペイン戦。
サムライブルーの選手たちには、世界をあっと驚かせる戦いを見せつけてほしいです。
がんばれ、日本!