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星 寿美

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第66回 人を変えるのは3流、自分を変えるのは2流、では1流は?

2022/07/18

様々な企業に関わっていると、中には無意識レベルで『人を変えよう』としている経営陣・リーダーたちがいます。
例えば「こんな社員がいる!その社員に問題があるから変わってほしい」という思考です。

部下に問題があるから、変えようとする。もちろん、それは『部下のためを思って』という気持ちです。が・・・。

このように『相手を変えよう』という関わり方は、お互いに労力・心労が、ハンパなくかかります。
何度言っても変わらない部下にイライラしたり、部下も自信を無くしてしまったり・・・なので、この思考は3流の関わり方だと私は思います。

そして、よく「人は変えられないから自分を変える」という言葉を聞くことがあります。
現場でも「自分が変わらなきゃ!」と頑張っているリーダーの方々の声をよく聞きます。
その努力は素晴らしい!でも、実際はどうでしょうか?

自分を変える、という名の『我慢』を自分に強いていませんか?自分さえ我慢すれば収まるんだ、というような・・・。

相手を変えるのも、自分を変えるのも、2流3流の関わり方だと私は思うのです。
では、一流の関わり方とはなんでしょう?

一流の関わり方

何をもってして一流と呼ぶのかはさておき・・・。
自分も相手も、お互いに成長進化しあえる関わり方を私の中では『一流』としています。

それは「ありのままを受容する関わり方」です。
自分も相手も変えようとしない。コントロールを完全に手放している、という状態です。

「え!教育って、ある意味、コントロールでしょう?それを手放すって一体・・・」

そうなんです。
私たちは、幼い頃からずっとコントロールされる環境の中で育ってきているので、コントロールは無意識レベルに組み込まれてしまっています。

だから、とっても複雑な社会です。

「ありのままを受容しあったら、収集つかなくなるでしょう!」

という声も聞こえてきそうですね。
それは逆なんです。コントロールしようとするから、収集つかなくなっています。

例えば、
上司の顔色を伺って、怒られないように仕事をしているよりも、本来の自分を、ありのままノビノビと発揮できた方が、ずっとポテンシャルが引き出せる!

これについては、完全に同意かと思います。

同じ目的を共有し、その目的をともに達成し喜び合う仲間として、お互いに、ありのままで刺激しあい、成長しあうこと。
そんな関わりが『スタンダード』になった組織は、見事に数値目標を嬉々としてチームで達成できます。

かたや、飴と鞭でコントロールしている組織は、人が次々にやめていくし、疲弊ムードがただよい、目標達成に非常に苦労しています。

「理論はわかるけれど、実際は難しいよ・・・」

その気持ちは理解できます。
なぜなら、コントロールのない関係を『経験していない』のだから、ただ『知らない』ということなのですから!

そう、ただ、知らないだけです。
今のコントロールに満ち溢れた関係性は、まさに『教育の賜物なのです。でも、同じ時代を生きてきて、コントローを手放し、お互いに成長しあえる関わりを築いている人たちもいます。

その、もっとも大切なポイントは、自分と仲良くなること!です。

自分を尊重した分、人を尊重できます。
自分を信頼した分、人を信頼できます。

一流は、自分を尊重し、相手を尊重し、全てから学び、お互いに成長し合う関わり方をしている人です。

もちろん、完璧な人間はどこにもいません。
けれど、そこに気づき、実行していることが尊いことなのだと思います。

自己対話はどこまで深めていますか?自分の本当の気持ちを理解できていますか?自分との信頼関係は築けていますか?

人を変えるのは3流、自分を変えるのは2流、ありのままを受容し、お互いに尊重し、成長しあえる関わりが一流。

と、いうお話でした。
その最も重要なコツが、自分との関係です。
自分と仲良くしてくださいね♪