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金山 正明

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育休明けの社員をどう迎えるか

2025/08/10

~「同じ働き方はできない」ことを前提に、会社ができること~

先月、約1年間の育児休業から復帰した社員が退職しました。
復帰後どのように仕事に取り組んでもらうかすり合わせをしていましたが、育休中に引っ越しをして生活環境が大きく変わり、結果的に「今までのようには働けない」と判断し、退職という選択をされました。
この出来事を通して、あらためて「育休からの復帰をどう受け入れるべきか」について、深く考えるきっかけになりました。

車中で交わした、ある経営者との会話

ちょうどその頃、たまたま一緒に車で移動していた知り合いの経営者とこの話をする機会がありました。
その方は、自社で何人もの育休復帰社員を受け入れてきた経験があり、こう言ってくれました。
「今までと同じようには働けない。そこを前提に、会社がどれだけ歩み寄れるかが大事なんだよ」
その言葉は、自分の中でとても腑に落ちました。
「元に戻す」ではなく「新しい形を一緒に探す」
育休からの復帰は、単に“元の仕事に戻る”ことではありません。
家庭の状況、体力や時間、価値観など様々なものがこの1年で変化しています。
そんな中で、以前と同じような働き方を求めるのは、社員にとっても会社にとっても無理がある。
だからこそ、必要であればポジションや役割を変える。
フルタイムではなく、時短勤務やリモートなど柔軟な働き方に切り替える。
そうやって「今のその人が働きやすい環境を一緒に作る」ことが、会社側に求められる姿勢なのだと思います。

協力の姿勢が、信頼を生む

その経営者は続けてこうも言っていました。
「会社の協力姿勢が見えれば、社員も“自分もがんばろう”って思ってくれる。その経験が、次の誰かにも引き継がれていくんだよ」
実際に歩み寄ったことで育休明け社員が活躍している例もあるそうです。
そしてその社員が、今度は次に育休から復帰してくる人の支えになっていく。
そうした“いい循環”が会社に根付くのだと聞いて、とても勇気づけられました。

誰もが、ライフステージに応じて働き方は変わる

これは育児だけに限った話ではありません。
介護や病気、人生のいろんな場面で「今までのように働けない」瞬間は誰にでも訪れます。
そんなとき、会社がどう接するのか。
“会社のあり方”が問われるのは、実はこうした瞬間なのだと思います。
私たちも、今回の経験を無駄にせず、次に誰かが復帰してくるとき、より柔軟に、より温かく迎えられる会社でありたいと思います。

人材開発、組織開発について考える

人から学ぶって本当に大切なことですよね。
日々の出会いや学びを活かせるようにしたいですし、今までの経験をもっと多くの方々にGiveできるように今後も活動を続けていきたいと思います。
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