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高松 秀樹

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第70回: きのこの山のその奥に♪

2022/04/16

「健康にアイデアを」のスローガンを掲げる、大手食品会社の「明治」さん。

ミルクチョコレート、カール、ブルガリアヨーグルトなど、多くのロングセラーを生み出していますが、なかでも世に愛される人気商品が「たけのこの里・きのこの山」ではないでしょうか?
(個人の意見ですw)

「明治ミルクチョコレート、マーブルチョコ、アポロチョコ、チョコベビー」という人気商品とともに、発売当初のパッケージデザインを使用した「復刻版新商品」を、4月19日に発売する予定でしたが、「たけのこの里復刻版」は予定通りなのですが、「きのこの山復刻版」については生産設備に不具合が生じ、安定供給ができなくなったために発売中止と発表したのです。

楽しみにしていた方々にとっては、残念なことですが、延期や期間限定などの折衷案も選択しなかったことから、よほど困難な状況なのでしょう。
ファンのみならず、生産側も悔しいお気持ちのことと想像します。

せっかくですので、「きのこの山」ファンのわたしから、その歴史を紹介させてください。

アイデアがあがったのは1970年。
前年に大阪工場で「アポロチョコ」の生産が始まっていましたが、当時の売れ行きはイマイチで、工場設備の有効活用を考えた工場担当者の試作品、今でいうイノベーション商品だったのです。(きのこのチョコ部分って、アポロのカタチに似ていますよね)

今でこそファンシーで可愛らしいチョコスナックも、板チョコが全盛の時代でしたので、「奇妙のカタチの試作品」は賛否両論。1975年の発売までに5年ほどの時間がかかったのです。

ところが、売り出してみると奇妙なカタチのお菓子も徐々に定着し、4年後には「たけのこの里」も発売され、日本にファンシーチョコスナックの時代を作り上げていくこととなったのです。

今では、「たけのこの里」と合わせた商品の売り上げは、コロナ前で約230億円。巣ごもり需要もあり、現在はさらなる飛躍が予測されています。

TVやWebなどの企画では、「きのこ派?たけのこ派?」と頻繁に論争がおこなわれ注目を集める日本のお菓子の代表選手。

今後も末永いご活躍を楽しみにしています!