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高松 秀樹

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第68回:「ゆるい職場」に感じること

2022/04/02

2022年4月1日の新社会人入社式は、「感染症予防対策を徹底したリアル開催」や「趣向を凝らしたオンライン開催」など、コロナ禍で三度目の実施となり、多くの企業が一定のノウハウを得た中での開催となりました。

「学情」による2021年12月の調査では、多くの企業がオンライン開催の環境を整備しているものの、新入社員の約7割は「リアル」での入社式参加を希望していたようで、「オンラインでは入社の実感を得にくい」「同期で直接話せる機会が欲しい」などの声が上っていたようです。(この記事を書いている段階では、実際のリアル開催、オンライン開催の比率はつかめておりませんが)

新入社員の皆様には、これからの社会人生活を豊かに過ごしていただけることを願っておりますが、大企業でも「若手の離職率は上がり続けている」状況で、「優秀な若手人材の確保、定着向上」は、今後、ますます課題となっていきそうです。

高い倍率を突破して大企業に入社した若手が「早期退職」を選ぶ背景には、昨今の「ゆるい職場環境」にも一因があるのだとか。これまでは、「長時間の残業」や「各種ハラスメント」などが退職理由に挙げられていましたが、「働き方改革の浸透」などもあり、「労働時間は大幅に縮小」され、リクルートワークス研究所の調査では、月の残業時間は20年ほど前の「45時間程度」が半分以下の「20時間程度」へと減少しているようで、それに伴い、職場での仕事に対する負荷感についても「仕事量・難易度・人間関係のストレス」は、すべて低下傾向にあるとのこと。

「休日を取得しやすく」「副業や兼業にも肯定的」「上司からの叱責も少ない」そんな職場が増えていることは、良いことなのでは? と感じていますが、そんな「ゆるい職場環境」では、「成長が遅れるのでは?」「社外では通用しないのでは?」などと若手社員の「不安感」は高まっているのだそうです。

時代や環境により企業・組織は変化し続けるもの。自らの不安を打ち消すには、「自分自身への投資」が大切だと感じます。

新社会人の皆様のご活躍を願うとともに、自己への投資を強化しよう、と感じた高松でした。