鉄道駅構内にてあちらこちらに見られる時計。
「JR東日本」が昨年末から、その時計の撤去作業を進めています。
現時点では、およそ22駅で撤去され、今後10年以内に500駅からの撤去を予定しているとのこと。
鉄道にとって、時計は必需品のように感じますが、近年、スマホ等の普及によって、乗客自身が現在時間や時刻表までも確認できる生活が定着してきたこともあり、このような決断に至ったようです。
背景には、鉄道を「サステイナブル」なサービスとするために、一定のコスト削減を目指す方針があるようです。
実際、鉄道事業の費用は、修繕費、減価償却費などの固定費が9割を占め、列車の運行を全面停止しても、ほとんど経費は変わらないのだそうです。
コロナ禍での大幅な乗客減による営業損失によって、現在は様々な経費削減活動に取り組んでいるようですが、ちなみに時計は「電気時計」であり、配線交換や修理などで年およそ4億円の費用がかかっており、これだけでも大幅なコスト削減につながります。
SNSなどでも取り上げられ、乗客からは、「子供や年寄りはどうするんだ!」「腕時計やスマホはあっても結局、上を見上げて確認しちゃうのに、、」「待ち合わせの時計台もなくなるのか。思い出がつまっているのに。。」など惜しむ声が多く上がっていましたが、振り返ってみれば、この30数年、僅か数十円ほどの値上げしか許さなかった我々乗客による結果なのかもしれませんね。。