MCS株式会社 関 浩司 社長(其の1)
今回の対談は、MCS株式会社 代表取締役社長の関浩司様にご協力頂きました。
MCS株式会社様は、日本に7社しかないマイクロソフト認定のMAR事業を展開される他、リサイクルPC事業、システム開発事業、スクール事業など、多角的に事業を展開されております。
今週から、関社長の並外れた創業ストーリーをお届けいたします!
金山: さっそくお話しを伺っていきたいのですが、会社を設立される前はどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか。
子供のころから小説家を目指していましたが、早くデビューをして名前を知ってもらうためにフリーライターとしてライティングの仕事の最初の本が、当時ベストセラーになってしまいました。
調子に乗るのもつかの間、新人ライターの方々の上手い文章を見て、将来的に自分の文章でやっていけるのかとても不安になり始めました。
文章の相談を、編集プロダクションの社長にすると、「関君は大丈夫!文章じゃないから」と言われまして(笑)
ライティングに悩んでいるのになんてことを…と思いました。
「それじゃあ、私の良いところって何ですか?」と聞いてみると、「締め切りを守ることと、話をしていて楽しいことかな」と言われました…
『全くライティングと関係ないじゃないか』と絶望していた時期がありました。
しかし、運良くちょうど、雑誌の立ち上げ企画をやってみないかと言われました。1週間ほどしかない中で、各県の年齢統計を取って立ち上げ企画を出したところ、担当者から「関さん、完璧です」と言われて通ってしまいました。
それからは、年間4本くらい雑誌の立ち上げをやるようになって、年収としてもすぐに2000万~3000万くらいは稼げるようになったのだから運が良いですよね。
金山:その頃って20代の頃ですよね。
凄い出世というかチャンスをつかんだ感じですね。
そこからどのように起業に至ったのでしょうか?
借金4000万円の保証人からスタート!
起業する前の話しですが、友人から会社が大変だから助けてほしいと相談がありました。
実はそこが会社を作るきっかけでもありました。
友人の会社を一緒に運営していくための資金4000万円の保証人になりました。
会社経営は大丈夫だからと言ってはいたのですが、蓋を開けてみるとうまくまわっていなく、毎月1000万減り、2000万円減りと毎晩眠れず、トイレで吐いたりしていました。
このままパートナーに任せていると会社が終わり、借金だけ残ってしまう…。
やったこともない会社経営…
ハンドリングを自分でしないと潰れる…
始めるきっかけは、恐怖からだったかもしれません。
当時30名ほど社員がおりまして、一人ひとり面談をしていったのですが、やはり外部から急に入ってきた人間からつべこべ言われるのって面白くないですよね。
「お前とはやっていけない」と言われまして、一人二人と社員は辞め、残ったのは3名。
それでも何とか軌道に乗せないといけないと思い、ゲーム機のコントローラーを輸入し、その他PCサプライの輸入を行っていたのです。
感でしかないのかもしれませんが「このままでは、会社の未来が無い」と思い、ビジネスをピポットしCD-Rの輸入にシフトしていきました。
当時2,000円くらいで売られていたCD-Rですが、海外から安く仕入れて999円で販売をしました。
CD-Rがデジタルティッシュと呼ばれていた時代ですから、低価格で販売していたこともあり、売れ行きは好調で、気づいたら国内消費量の8%ほどを弊社で販売しておりました。
売り上げ規模としてはグループ全体で50億円ほどになっていました。
金山:国内消費量の8%で50億円ですか!凄い規模ですね!
4000万円の保証人からのスタートが原動力となって一気に成長したのですね。
こんな創業ストーリーを聞いたのは初めてです。
ただ、CD-Rも世代交代を迎えますよね。
来週はその後の事業展開と現在に至るまでのストーリーを聞かせてください。
今週はMCS株式会社様の創業のストーリーをお届けしました。
次週もお楽しみください。
会社情報
会社名:MCS株式会社
本社:〒111-0052 東京都台東区柳橋1-32-7 6F
事業内容:・システム開発
・グラフィックデザイン事業
・PC周辺機器輸入輸出
・リサイクルPC事業
・ユーザーサポート事業
・営業コンサル事業