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加倉井 正和

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第33回 得手不得手

2021/07/27

得意なこと、苦手なこと、
人によってそれぞれだと思います。

そんな個の集まりが組織であり、
同じ仕事をするチームです。

体験型チームビルディング研修では、
同じ仕事をするメンバー以外の人とチームを組むことがあります。

いつものチームとは違って、
役割なども変化し、コミュニケーションにも違いが生じます。

今回は、あるリーダーシップ研修の一幕を紹介します。

チームの状態は非常に良好で、
常にアイデアが豊富で、様々なチャレンジを実践していくチームでした。

プログラムも終盤に差し掛かった頃。
課題は、目隠し状態で行うものでした。

課題開始から様々なアイデアを出し合って、
コミュニケーションを得意としている人たちが、
率先的にみんなの意見をまとめては、実践を繰り返していました。

目隠しをしていることもあって、
主にコミュニケーションは言葉に頼っている状態です。
戦略も高度なこともあり、
全員が理解することができていませんでした。

行き詰った感が出てきた時、
どちらかというと寡黙で、
研修の参加理由もコミュニケーションが苦手だから何かを得え帰りたいと話していた、
あるメンバーが静まり返っていた空気の中で口を開きました。

内容は非常にシンプルで、余計な言葉が少なく、
的確にわかりやすい言葉と明確な役割分担で構成されていました。

その後、見事にチームは課題を達成しました。

振り返りでは、
ついつい口数が増えて、余計な情報が多かった。
他のメンバーの状況が見えていなかった。
など、たくさんの意見がありました。

話すことが得意な人、
話すことが苦手な人、

コミュニケーション手段は、
場面によって使い方は変化するのかもしれませんね。

体験型研修では、自分の行動を振り返り、気づきを得ることができます。
得意な分野を違う視点から気づくチャンスがあるかもしれません。
自分の行動を変えるきっかけに繋がるのではないでしょうか。