第214回『自分だけが正しい』は、トラブルメーカー
2025/06/09
「普通はこうだろう!」
「こうするべきだ」
「なんで〜しないの?」
職場や家庭で、こういう言葉に出会ったことはありませんか?
こうした言葉の奥には、無意識のうちに「自分だけが正しい」という前提が潜んでいます。
でも、本人はそれに気づいていない。ここが一番、厄介なポイントです。
正しさは人の数だけある
「自分が正しい」「自分こそ正義」と信じて疑わない人ほど、実は無自覚。
そのぶん、対話も難しく、なかなか折り合えません。
本当は、「正しさ」なんて人の数だけあるのに、「私は正しい」「あなたは間違ってる」と決めつけた瞬間に、関係はこじれていきます。
とくに、こういう人が上の立場にいると、もう大変!
本人は良かれと思って、正しさを押しつけてくる。
むしろ「教えてやってる」「導いてあげてる」くらいの意識で、まったく悪気がない。
だからこそ、手強いんです。
そして、相手がその圧に耐えきれず離れていったとき、「最近の若者は根性がない」「我慢が足りない」と、すべて相手のせいにする。
自分の在り方には、1ミリも目を向けようとしません。
相手が「自分だけが正しい」タイプとどう関わる?
相手が「自分だけが正しい」タイプだったら、どう付き合っていけばいいでしょうか?
まず一番に大事なことは…。
戦わないこと!
こちらが正面から正論でぶつかっても、疲弊するだけ。
「理不尽な返り討ち」にあってしまう可能性すらあります。
一番大切にしてほしいのは、自分の心の平安です。
誰の正義よりも、あなた自身の幸せを優先していいんです。
そして実は、
「自分だけが正しい」と思っている人は、本当はとても弱くて、自分の立場を必死に守っています。
だから、自尊心を満たしてくれる人が大好き。
そんな彼らと上手に付き合うために、心の中でこう思っておくといいでしょう。
「この人、実は幼児なんだな。」
もちろん表面上は敬意を払いつつ、心の中では、ちょっと微笑みながら。
魔法のひと言はこれ!
腹が立つようなことを言われても「幼児だから仕方ない。それを教えてあげる道理もない。一生やってろ!」と思いながら、こう返すのです。
「そうなんですね、さすがです!」
「なるほど、ありがとうございます!」
これはおべっかではありません。
彼らを満足させておくことで、こちらのメリットが大きいんです!
まず、余計なエネルギーを使わずに済みます。
対立すると、ひたすらエネルギーを奪われてしまいますから!
しかも、自尊心を満たすことで気持ちよくなった相手は、こちらの提案を受け入れやすくなります。
たとえば、こんなふうに。
「いつも教えてくださって、本当にありがとうございます。ところで、あの件なんですが、私はこんなふうにやってみたいと思っているんです。どうでしょうか?」
「この部下は素直で、私の言うことをちゃんと理解している」と思ってもらえたら、こっちのもの。
プライドをくすぐられた相手は、たいてい「いいよ、やってみたら」と言ってくれます。
手のひらに乗せて付き合う
「自分だけが正しい」と思っている人と真っ向からやり合っても、こちらが消耗するだけ。
だったらもう、手のひらに乗せて遊んであげましょう!
そうすることで、無駄な衝突を避け、こちらの提案も通りやすくなる。
そうです。
こちらがトラブルに巻き込まれないためにも、あえて(心の中で)主導権を握るのです。
なぜなら、「自分だけが正しい」と思っている人ほど、まぎれもないトラブルメーカーなのですから♪
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