第212回 コントロールを手放せたら全てうまくいく!
2025/05/26
「仕事なんだから、ちゃんとして!」「会社だから、こうやるべきだ!」
職場でも家庭でも、「ちゃんと〜」「〜するべき」などの言葉が口をついて出てしまうこと、ありませんか?
私たちは日々、気づかぬうちに誰かを「思い通りに動かそう」としています。
子どもに、部下に、同僚に、時にはパートナーや親にまで!でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
そもそも人は、コントロールされたくない生き物です。
そしてもう一つ、とても大切なことがあります。
私たち自身も、コントロールされながら育ってきたという事実です。
親や先生に「こうしなさい」「ちゃんとしなさい」「なんでできないの?」と言われ続ける中で育ってきた私たち。
その結果、自分の感情ややりたいことより、「正しいかどうか」「評価されるかどうか」が行動の基準になっていきました。
そう。
多くの人が、コントロールされるのが当たり前の世界で育ち、無意識にそれを「正しい関わり方」だと信じてしまっているのです。
だから、自分が誰かをコントロールしようとしているときも、そのことに気づきにくい。
むしろ「相手のためを思って言ってるのに。」とさえ感じてしまう。
でも実は、コントロールしようとすることが、あらゆる『うまくいかない』の原因だったりします。
なぜ、うまくいかなくなるのか?
「人を変えようとする」ことがスタート地点になってしまうと、相手はどう感じるでしょうか?
「否定されている。」「自分はダメなんだ。」「もっと頑張らないといけないのか。」「どうせ何をしても満足してもらえない。」
そんな風に、心が閉じてしまうのです。
表面上は言うことを聞いたとしても、内心では反発していたり、モチベーションが下がったりしてしまいます。
コントロールには、必ず「抵抗」がついてくる。
だから、やればやるほど関係性がこじれ、成果も出なくなっていきます。
リーダーに求められること
リーダーや親、先生、上司など、誰かを育てる立場にある人の本当の役目は、「指示して動かすこと」ではありません。
本来の役目は、
相手の内側にあるモチベーションを引き出すこと。
では、どうしたらそれができるのでしょう?
答えはとてもシンプルです。
『承認・感謝・信頼』の3点セットを日常の中に取り入れること。
・相手の存在や努力を認めること(承認)
・「ありがとう」と感謝を伝えること(感謝)
・まだ見えていない可能性を信じて待つこと(信頼)
この3つを丁寧に積み重ねることで、相手の中に「自分からやってみたい」「応えたい」「信頼に応えたい」という気持ちが芽生え、自然に動き始めるのです。
コントロールを手放すのは難しい!と感じる理由
コントロールを手放すことは、実はとてもシンプルです。
でも、なぜか多くの人が『難しい』と感じてしまいます。
それは、『無自覚』にやっているから。
物心ついたときから、自分も誰かにコントロールされてきた。
だから、「コントロールする」という行動パターンが当たり前になってしまっているのです。
だから、まずは「気づくこと」が大事。
「あ、今コントロールしようとしてたかも」と、自分を責めるのではなく、ただ気づくだけでOKです。
気づくことで、そこから選び直すことができます。
コントロールを手放したとき、何が起きる?
実際に、リーダーがコントロールを手放し、「承認・感謝・信頼」を日々の関わりの中で実践し始めた企業では、驚くような変化が起きています。
・部下が自発的に動くようになった
・「相談できる」「安心できる」と、心理的安全性が高まった
・数値目標を超える成果が自然と出るようになった
・チームの雰囲気が格段に良くなった
これらはすべて、「コントロールを手放した」ことから始まった変化です。
「コントロールを手放す」と聞くと、相手を放任するような、不安定な状態をイメージするかもしれません。
でも本当はその逆です。
相手の可能性を信じる、という強い土台の上にこそ、信頼関係も、自発性も、成果も築かれていきます。
コントロールを手放した先にこそ、本当にうまくいく世界が広がっている。
そしてそれは、特別なスキルではなく、誰にでもできること。
『コントロールではなく信頼で関わる』
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