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長谷川 満

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第23回 ~人事スキルの身につけ方~どうやってゼロから人事部を立ち上げたのか?

2021/05/19

今回は、「どうやってゼロから人事部を立ち上げたのか?」の第五弾『人事スキルの身につけ方』について、書いていきます。

ゼロから人事部を立ち上げてから一番困ったのは、何をどうしていけばよいか分からないことでした。

社長直轄の部署でしたので、適時、社長とコミュニケーションをはかりながら、仕事を進めていきましたが、具体的な仕事の進め方は、私自身がつくっていく必要がありました。

人材採用とは?
人材育成とは?
風土づくりとは?

これらの仕事の実務に関しては、ど素人だったため、いろいろと試行錯誤しながら仕事を進めていきました。

その中で、「サバイバルな配属決めである部署長プレゼン」を行ったり、「お客様アンケートのお褒めの言葉を全社員に共有して、プラスの空気を広めること」を行ったりしていました。

実際には、人事の仕事自体を誰かから教えられたわけではありませんので、自分でつくっていくしかありませんでした。

ここで幸いだったのが、前の会社において、人材採用や人材育成、風土づくりを行っていた前任者がいなかったことです。

この前任者がいなかったことで、ゼロから人事部を立ち上げることになったわけですが、自分の裁量で部署をつくることになったわけです。

もし前任者がいれば、ある程度のことを教えてもらえるので楽なのかもしれませんが、私の場合、その逆で、前任者がいなかったから苦労しながらも、いろいろなことを行うことができました。

では、私は、どのように人事のスキルを身につけていったかのお話をさせていただきます。

それらは、下記の5項目になります。
1.社長の頭の中にある構想を適時確認する
2.プロフェッショナルに教えてもらう
3.セミナーや勉強会に参加する
4.専門書から学ぶ
5.やってみる

では、ひとつひとつみていきましょう。

1.社長の頭の中にある構想を適時確認する

これは、人事の仕事に限らず、とても大事なことです。
会社の理念やビジョン、社長の志や考え、構想などを頭に入れながら仕事をしていかなければ、本質からずれた仕事になってしまいます。
なので、適時、社長の頭の中にある構想を適時確認することを心がけました。

2.プロフェッショナルに教えてもらう

人事のプロフェッショナルは、世の中に数百万という企業があるので、どこかにはいるわけです。
私の場合、幸いに、人材採用の師匠と早い段階で知り合うことができました。
それは、ある人材採用のイベントに参加してからです。

その人材採用イベントには、見学で参加させていただいたのですが、そのイベント後、イベントを企画された採用支援会社の方々とイベントに参画されていた企業の人事の方との懇親会があり、その懇親会にも参加させていただきました。

懇親会では、たまたま隣に座った方が、大手企業の人材採用の責任者の方で、その方といろいろなお話をさせていただきました。
そして、後日、懇親会でご一緒させていただいた大手企業の人材採用の責任者の方を訪ねて、人材採用のいろはを教えてもらいました。

このように、プロフェッショナルの方に教えてもらうことで、スピーディーに知識やスキルを身につけることができたのです。

3.セミナーや勉強会に参加する

セミナーや勉強会では、いろいろな情報を得ることができ、人事のスキルを身につけることができます。
特に、他社事例はとても参考になり、導入できるものは自社に置き換えて、即導入していきました。

ただし、注意点として、人材採用支援会社のセミナーは、人材採用プログラム(求人媒体やイベント)の営業目的の場合が多いので、データなどに踊らされないことです。

「就職人気企業ランキング」は、データを出している会社によってバラつきがあります。
このことだけでも、理解していただけますよね。

4.専門書から学ぶ

世の中には、とても素晴らしい人事に関する専門書が出回っています。
内容が分かりやすくまとめられていて、仕事に役立ちました。

私が特に気に入って読んだ著書は、実際に、人事業務を行っていた方の著書です。
人材採用の著書なら、人材採用の業務を実際に行ったことのある方の著書です。
人材育成なら、人材育成の業務を実際に行ったことのある方の著書です。

それは、著書は、現場を知らない人でも書くことはできるのですが、内容がずれていたり、机上の空論であったりする場合が多いので、人事現場を知る方が書いた本に絞りました。

5.やってみる

人事のプロフェッショナルに聴いたり、セミナーや勉強会に出たり、本で勉強したりしても、これだけでは、何も変わりません。
実際に、やってみて成長・発展していくのです。

やってみて、上手くいかないこともありました。
その場合は、すぐに修正すれば良いだけです。

とにかく、やってみることで、本当のスキルが身についていくのです。

◆次回へ続く!