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加倉井 正和

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第18回 他人事

2021/04/13

タイトルの「他人事」、正しく読めますか?

「たにんごと」と読んでしまいがちですが、
正しくは「ひとごと」と読みます。
「自分には関係のないこと」、「他人に関すること」の意味を持ちます。

そんな言葉にぴったりな場面を研修中に見かけることがあります。
全員に出した課題を、グループ単位で解決するアクティビティを実施している時です。

課題を解決したグループの態度や行動が、まさに「他人事」になっていることがあります。
自分のグループが解決できたことで安堵感が出てしまい、課題が全体に出されていることを忘れてしまった場面です。

仕事でも同じようなことが起きる場面はないでしょうか。
「自分は出来ているから、他の人が出来ていなくても知らない。」
「あの人、何か困っているみたい。」
「悩んでいるなら聞いてくれば良いのに。」
などなど

前回、新入社員が聞ける環境について少し触れましたが、
同じように「他人事」が多い環境は、高いパフォーマンスを発揮できるでしょうか。

どんな優秀な人材を採用しても、社風や社員の行動次第でいかようにも変化していきます。
採用も重要ですが、その後の育成をどうするかは、当事者だけで解決するものではないのかもしれませんね。

体験型研修では、自分の行動を振り返り、気づきを得ることができます。
自分が他者にどう関わるかを体験から学ぶことができます。
また、自分の行動を変えるきっかけにも繋がります。