2023年5月15日。
Jリーグが発足して30年を迎えた節目の日でした。
観客席はガラガラで閑古鳥が鳴いていた社会人の日本リーグ時代。
プロ契約する選手すら少ない時代もありました。
1993年5月15日に、国立競技場で華々しいスタートを切ったJリーグ。
その時はまだ、日本代表はワールドカップへの出場すらしたことがない時代でした。
Jリーグが発足し、様々なメディアで取り上げられ、
三浦カズ選手が派手なパフォーマンスで注目を集めました。
その年の10月にドーハの悲劇が起き、
そして98年のワールドカップ初出場。
3戦全敗で予選リーグ敗退。
そして2002年の日韓ワールドカップの開催。決勝トーナメント進出。
30年という年月を振り返ると、様々な出来事があり、
その時々を彩った選手がおり、歴史が積み重なっていることを実感します。
今や日本代表の中心選手である遠藤航選手や伊藤純也選手は93年生まれ。
幼い頃からプロサッカー選手という目指すところがあり、
プロチームは地域に根ざし下部組織を作り、選手育成にも力を入れてきました。
今や多くの選手がプロチームの下部組織から育て上げられプロとなり、
そして一流選手が集うヨーロッパへと旅立ち、更なる境地を目指して戦っています。
それでもまだ、日本代表はワールドカップのベスト8には届いていません。
高い壁があればあるほど、高みを目指して駆け上がりたくなるものです。
ワールドカップの次の大会はじめ、オリンピックやアンダー世代での世界大会で、
日本代表が堂々と世界と渡り合い、頂点を極める姿を見たいと切に願います。
企業経営において、設立後30年の生存率は0.02%と言われています。
1万社のうち2社、という計算です。
常に課題と向き合いながら試行錯誤を繰り返し、多くの方の支持を受け続けないと、
30年という歴史を刻むことはできない証です。
様々な会社のホームページには沿革が記載されています。
たった数行の記載ですが、その1行1行の出来事には、
先人たちが苦悩や葛藤の末に決断してきた歴史そのものだと思います。
後世に何を残していけるのか。
判断、決断を繰り返し、子ども世代が憧れる、夢を持てる社会づくりができるといいな、
と、Jリーグ30周年の記念式典を見ながら感じた次第です。