侍ジャパンがやってくれました!
WBCの第5回大会で14年ぶりとなる世界一を達成。
大リーグのトップ選手を揃えたスター軍団、アメリカを3-2で倒しての優勝。
世界に日本の野球を示してくれた選手たちを誇りに思います。
2月の宮崎キャンプからの1ヶ月。
史上最強とも言われた日本代表も錚々たるメンバーが揃っていました。
各球団のエース、主力と言われる選手たち。
ややもすると方向性にばらつきが出なくもない状況かと思いますが、
早い段階から一致団結、良いチームワークを発揮し、
試合を重ねるごと、勝利を重ねるごとにチーム状況が上昇し、
一気に頂点まで上り詰めました。
一体感あるチームの中でも重要な役割を果たしたのが、
ダルビッシュ選手と大谷翔平選手ではないでしょうか。
大リーグでも長く活躍し、チーム最年長となるダルビッシュ選手は、
宮崎キャンプの初日から合流し、自らが積極的に若手選手に関わり、
チームづくりに一役買っていたことは、先にコラムで記載した通り。
そして大谷翔平選手。
今や世界一の選手と言っても過言ではないくらい、投打に活躍しています。
日本代表に選出されるような選手でも、ダルビッシュ選手や大谷選手は
画面の向こう側の存在。同じチームにいても別格扱いで、多少の距離を感じる可能性もありました。
ですが、二人から他の選手に積極的に絡み、指導し、経験を伝えている様子が、
メディアでも何度も取り上げられました。
そして試合に出れば結果を出す。
不調の選手にも声がけを忘れず、野球を離れた場所でもコミュニケーションをとる。
一人一人が積極的にコミュニケーションを取ったことで、
一流の選手たちが連携し、チームとしてのパワーを最大化させたと思います。
優勝後のインタビューで大谷選手が、
「チームを離れるのが寂しい。このメンバーで野球をやれないのが寂しい。」
とおっしゃっていました。
負けたら終わり、チームは即解散のトーナメント戦。
一戦一戦にチーム全員で全力で向き合い、そして勝利し、勝ち取った優勝。
仲間を信じられるからこそ、このチームを離れるのが寂しいという言葉が出てくるのでしょう。
企業経営は短期決戦ではありませんが、
複数の短期プロジェクトの連続、という捉え方もできるかもしれません。
個々の能力を発揮させ、チーム力を高めて成果を出す。
今回の侍ジャパンでダルビッシュ選手や大谷選手、そして栗山監督が果たされた役割を、
企業経営、組織づくりにおいても参考にするのはいかがでしょうか?