GiiD合同会社(ジード合同会社) CEO 熊澤剛様(其の3)
今回の対談は、GiiD合同会社(ジード合同会社)CEOの熊澤剛様にご協力頂きました。
GiiD合同会社様は、企業活動における「人」と「業務」の両面のサポートを提供することで、独自の「こだわり」を実現する(=神が宿る)企業が増えることを通じて、社会の多様性・柔軟性・継続性の拡大と進化を推進しますという理念のもとにコンサルティングを提供されている会社でございます。
今回は熊澤さまが描く今後のビジョンについてお話を伺います。
金山:先週は創業前のキャリアについてお話を伺いましたが、今後描いている夢やビジョンなどあればお話し頂けますでしょうか。
お客様と共有する「ノリ」!?
そうですね。
「働き方改革」という言葉を国が言い出したこともありますし、日本の生産性がすごい低いというところが問題視もされていますが、特に改善はされずにトーンダウンしているように感じるんですよね。
誰しもやらなきゃいけないと思ってはいるはずなんですけど、残業規制以外のことにあまり興味がないんだろうと思うんですよね。
そういうところを見るとなかなか「働き方改革」という旗を振っても世の中あまり興味がない。
どちらかというと生産性を上げるためにというよりは、働いている人たちが幸せになるためにはどうするかという方向で事業を進めていきたいなと考えています。
コンサルティングのお話しを頂いたときに、一番最初に確認をするのが「ノリ」が合うかどうかなんです。
「ノリ」というのは何かというと、その企業の課題解決が従業員の為を思ってのことかどうかという点なんですね。儲けがどうのこうのって話になった時は多分うまくいかないんですよ。
金山:なるほど。
お客さんと共有する価値観のようなものですかね。
なぜそういったものを大切にするようになったんでしょうか。
3人のレンガ職人
会社を起こしてから間もなく、働くことってどういうことかっていうのをすごく深く考えたことがあったんです。
何のために人は働くのかということをすごい考えましたね。
「働き方改革」というものを言っていくにあたって、何が働くことで、何を改革したら働き方改革になるんだろうって考えたわけです。
今ではそれが自分の糧になっているわけなんですけど、「3人のレンガ職人」ってご存じですか?
3人のレンガ職人にある人が「あなたは何をやっているんですか」と尋ねたんです。
一人はただレンガを積んでいると。
もう一人はお金を稼ぐためにレンガを積んでいると。
最後の一人は、後世に残る大聖堂を作るために頑張っていると言ったそうなんです。
働くにあたっては、何を目指してやっているのかというのがやはり重要なんですよね。
日々の仕事は何のためにやっているのかというところに立ち返って考えて頂いて、それに対して自分がどういう貢献ができるのか、その意味付けがないと単純にやらされていることにしかならないなと思いまして。
世の中仕事の目的を考えずに日々仕事をしている人が圧倒的に多いんですよ。
究極生産性を上げるって、やらなきゃいけないことをやって、やらなくてもいいことはやらないというのが一番で、その判断基準に仕事の意味が何か、目的が何かっていうことを考えるというのが大切だと分かったのは大きかったですね。
金山:熊澤さんのおっしゃる働き方改革って、人がどうしたら幸せに働けるかというものを追求していく一つのプロセスのように感じますね。
ついつい日々の仕事に囚われて目的を見失うことがあると思うので、「3人のレンガ職人」のお話しは肝に銘じておきます。
この度は経営者対談へのご協力、ありがとうございました。
これから益々のご発展をお祈り申し上げます。
今週は熊澤様に今後のビジョンについてお話しを伺いました。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
会社情報
会社名:GiiD合同会社(ジード合同会社)
本社:北海道札幌市北区北27条西7丁目3-7-5
事業内容:
業務改善コンサルティング、組織改善コンサルティング、情報セキュリティコンサルティング