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金山 正明

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第14回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/03/14

株式会社ミラーロイド 成田祐基 社長(其の2)

先週に引き続き、株式会社ミラーロイド 代表取締役社長の成田祐基様にご協力頂きました。
今回は創業から現在にいたるまでのストーリーとターニングポイントをお届けいたします。

金山:先週は創業までのストーリーを聞かせて頂きました。
“美容室向けの魔法の鏡”をつくると決めて現在に至るまでは、いくつもの困難があったのではないでしょうか。

10台のプロトタイプはあっという間に完売

正直課題は山積みでしたね。


最初は海外メーカーからデバイスを仕入れて販売をはじめましたが、日本の美容室の鏡は特殊なものを利用しているため現場で利用できるレベルまで仕上げることができませんでした。

次にOEMでつくる事を模索しましたがうまくいきませんでした。
これは自社で開発をするしかないと思いましたが、資金面も含めて簡単な事ではないことは分かっていました。
それでも諦めずに理想を追い求めたところ、国内の有名メーカーが、「夢がある」と安価で製作を請け負ってくれました。

そして出来上がった10台のプロトタイプはあっという間に売れてしまいました。
売れたのは美容業界ではありませんでしたが、これは需要があるぞと思い、美容業界に役立つ“魔法の鏡”をつくる事に全力を尽くしてチャレンジしていきました。

現実の厳しさを味わう

プロトタイプがあっという間に完売したこともあって、つくれば売れるだろうと思っていたところもありましが、現実はそう甘くはありませんでした。

製品のカタログを持って美容室の設計から工事などを手掛ける会社を何度も訪問しましたが、全く話を聞いてもらえませんでした。

直接美容室も訪ねていきましたが、反応は良くありませんでした。
ただ、〝未来予想のコンセプトモデル〟の動画のように、今後の美容業界が変化していくと確信してましたので、諦めることはありませんでした。

金山:いつ頃から光が見え始めたのでしょうか。
ターニングポイントとなった事などあれば教えてください。

2つのターニングポイントと成功への確信

出来上がった商品をローンチして間もなく、導入先の美容師の方からの提案で発表会をやることになったんです。
4部制で総勢100名ほどの美容師さんに集まって頂き、とても好評でした。
ワールドビジネスサテライトにも取り上げてもらうなど、メディアにも取り上げられるようになりました。

目新しさもあったと思いますが、美容師さんから、
「シミュレーションできて、動画も見れて、携帯ともつながるの!」
と凄い反響だったので、これは進化させていけば必ず成功すると思いました。

この出来事が一つターニングポイントですね。
ちょうど会社としてスタートさせて1年半後くらいですね。

そしてもう一つ大きなターニングポイントは、業界最大手の美容室オーナーさんが、これは、今まで何十年美容業界を見てきた中で一番衝撃的なものだと言って、導入を決めてくれたことですね。
今では、導入店舗の美容師さん達と定期的にミラーロイド実践会を実施しています。
まだまだこれからですが、現在では合計250台70店舗に導入されまして、少しだけ認めてもらえたように思います。

金山:素晴らしいですね。現場で働く美容師、そして業界最大手の美容室に認められた証ですね。
次週は、今後の展望と共に会社・組織を発展させる上で大切にしていることについてお話をお伺いしたいと思います。

今週は株式会社ミラーロイド様の創業から現在にいたるまでのストーリーとターニングポイントをお届けしました。

会社情報

会社名:株式会社ミラーロイド
本社:〒107-0062 東京都港区南青山2-22-17 川上ビル4階
コーポレートサイト:https://www.mirrorroid.co.jp/ 
事業内容:・スマートミラー製造、販売
・広告関連業務
・アプリ開発、運営