時代の転換。
その言葉が大きな波となって今押し寄せようとしています。
日本人の採用ができない穴を海外の、特に中国や東南アジア系の人に頼っていた飲食業界における採用の在り方が、近い将来崩壊することを踏まえたこれからの時代の採用育成モデル作りに今から取り組んでいくことが求められています。
なぜ外国人に頼ることができない時代が来るのでしょうか?
その理由は大きく分けて2つあります。
一つは内外価格差による日本の中にいたらわからない、日本は海外から見ると安い国になってしまったことが原因であるとお伝えしてきました。
もう一つの理由は円安の進行です。
この安い国日本にさらに拍車をかけているのが円安なんです。
外国人に頼ることができなくなる理由その2:円安の進行
円安の進行は飲食業界に人以外でも大きなダメージを与えています。
今まで海外に頼っていた食材の仕入れコストが激増しているのです。
1ドル100円で仕入れていた時の価格で商品価格を設定していた場合、現在140円を超えてきた時点で、仕入れコストは1.4倍以上になっています。
原価率30%で仕入れていた商品の原価率は44%にまで上がる計算になります。
そうなると人件費を抑える必要が出てきます。
しかし、人件費を抑えると営業ができないジレンマがあります。
さらにここで問題なのが、今時給が高くならないとアルバイトを中心に応募が来ない状況が生まれています。
東京の山手線沿線では特に深刻で時給1300円でないと応募が来ない地域まで出てきています。
アルバイトの時給も上がり、食材原価も高騰している飲食業界。数字との闘いは本当に深刻な状況です。
その深刻な状況をさらに悪化させているのが、円安によって、ただでさえ海外に比べると安くなった賃金が、海外との比較でさらに安くなっていることです。
都心で時給1300円になっているとは言え、海外はもっと時給が上がっています。
そこに円安の追い打ちがあるため、海外の人からすると日本で働くメリットがほぼなくなっているのです。
円安の進行は今後益々進んでいきます。
170円台も行くとみられています。
僕の中では、このまま根本的な政治、経済改革が行われない場合は、1ドル200円台もありうると思っています。そうなった時には、もう日本に海外の人は働きに来ない状態が確実になると思われます。
そういった最悪の事態が起こりうる世の中だからこそ、そうなった時どこから人を採ることができるのか?考えて、準備を進めていく必要があります。
その準備の一つが、日本人が働きたいと思える職場づくりや給料の仕組み作りです。
今は投資的な状況ですが、今備えていることは必ず最悪の事態に陥った時生きてきます。
それくらいの覚悟で今、職場改革を進めていくことが求められているのが飲食業界なのです。
どうしたらいいのか?何から始めたらいいのか?わからないことがありましたら、気軽にコメントなどでご質問下さい。
今回も最後まで御覧頂きありがとうございました。