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益田 和久

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第1回 これからのオンラインとの向き合い方

2021/03/11

オンラインに向き合うことになったきっかけ

人事教育コンサルタントとして独立して20年になります。
企業や自治体の社員(職員)の階層別・職種別研修の企画及び登壇を主な生業にしております。
年間平均150日の登壇出講で、且つ地方の案件も多かったことから、年間100泊を超える旅芸人のような生活でした。

『研修はライブだ!』というコンセプトですので、私と受講者、また受講者同士が、精神的にも物理的にも距離を縮めていくような空間をつくってきました。
まさに「3密」が私の日常でした。

去年の3月頃から「コロナ禍」による研修、講演の延期の連絡がくるようになりました。
最初は、私もお客様も「様子見」という感じでしたが、緊急事態宣言の発令で状況は一変しました。

時期がちょうど新人研修の時期とも重なったので、お客さま側も、何らかの教育をしないといけないという認識がありました。
お客様と相談した上、講義を動画撮影しての配信や、Zoomやteamsなどのオンラインツールを使って講義をやってみましたが、知見や経験も薄いこともあり、如何せん付け焼き刃。

お客様の感想は「オンラインもいいけど、実際の研修みたいにはいかないよね」といったものが多数。
お客様は、致し方なくオンライン教育を導入したけども、決して満足をしていないことを気づかされました。

また、テレワークへの移行が始まりましたが、チームのコミュニケーションやマネジメントがうまくいかないので何とかしてほしいという相談がくるようになりました。

そのような状況下で、以前よりITリテラシー関連で教えを請うていた同業の先輩から「英知を結集してオンラインのエキスパート集団を目指そう」とお誘いいただきました。

ここから「オンラインを活用したこれからの働き方、学び方」に真正面から向き合うことが始まりました。

新しいことを始めるにはまず「環境を整える」ことから

物事に真正面から向き合うためには、物理的環境を変える必要があると思います。
目に見える環境です。

まずは事務所スペースを、スタジオ仕様に変えるところから始めました。
オンラインセミナーやYouTubeから様々な情報収集をして、映像配信に詳しい方に協力してもらい「最低限のプロ仕様」を揃えました。

Webカメラ、ピンマイク、ビデオスイッチャー、50インチモニター、照明、グリーンクロマキーカーテン、ホワイトボード等々。

買って使ってみたら、使い勝手が悪いものも時々ありましたが、探していくうちに自分にフィットするものが見つかるわけです。
よく調べてから購入することも必要ですが、自分に合わないと思ったら、躊躇なく新しいものを購入すべきです。

商売道具ですし、頻繁に使うものなら、そこは徹底的にこだわったほうがいいと思います。
ちなみ私は、筆記用具は同じものしか使いません。
PCも同じメーカーのものを使い続けています。
使いやすいことで、確実にパフォーマンスはあがります。

移動がなくなると、気分切り替えスイッチもなくなる

また、服装にもこだわっています。
オンラインセミナーのときは、対面研修を実施するときのスーツ、もしくはそれに準じた格好です。

デスクワークやオンラインでの打ち合わせのみの日も、ビジネスカジュアルに着替えてから仕事を始めます。
いわゆる「部屋着」で仕事をすることはありません。

TVCMで「上がスーツネクタイで下がパジャマ」という“テレワークあるある”で笑えるものがありますが、私は「部屋着」で仕事をする方を決して否定するものではありません。

私自身の気分の問題です。
私は、自宅敷地内に事務所が併設されているのですが、“出勤”するときには必ず着替えて、まずは外見から仕事モードに変えます。

家族も「いってらっしゃい」と言うようにしています(笑)
気分が乗らない朝は、近くのコンビニでコーヒーを買ってから出勤します(笑)
オンラインセミナーやテレワークが推進されることで、移動がなくなりますが、同時に通勤途上で気分を切り替える「スイッチ」もなくしている人も多いのではないでしょうか。

次回以降、ビジネスのあらゆる場面のおける「これからの時代のオンラインとの上手な向き合い方(使い方)について、対応事例を引用しながら、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。