3回に分けて自走組織のための『リーダー育成』そのポイントをお伝えしています。
①人のためと書いて偽り:自走組織『リーダー育成』(1/3)
②課題解決思考の習慣:自走組織『リーダー育成』(2/3)
③関係の質が最重要!:自走組織『リーダー育成』(3/3)
今日は、2回目、テーマは『課題解決思考の習慣』です。
仕事をしていれば、いや生きていれば、さまざまな課題が出てきます。
課題解決思考の習慣があれば、課題をクリアして現実を変えていけるだけではなく、自分の成長を感じられるでしょう。
でも、課題解決思考の習慣がない方は、悩んでばかりで現実を変えられずに苦しむことになるでしょう。
それほど『思考の習慣』は仕事に、人生に、大きく影響します。
けれど、思考は「習慣化」されているので、自分の思考癖に意識を向けないと、気づけません。
日頃から解決思考が習慣になっている人は、この記事はスルーされて大丈夫。
でも「いつも悩んでばかりいる」など、自分なりには一生懸命に考えているけれど、なかなか現実を変えていけない方は、ぜひ読んでくださいね!
悩んでいる状態が続いている場合は、解決思考ではありませんので、それをバロメーターにしていただけるといいかなと思います。
特にリーダーにとっては必須思考です。
課題解決思考を習慣にする
解決したい何か、課題を感じたとき、どんなふうに考えますか?
課題を感じたり、解決しなくてはいけない問題が起こったときに、まず「何が理想のゴールなんだろう?」って考える癖をつけたらいいと思います。
それを考えずに「原因追求」ばかりしたり「どうすべきか」を考え始めたりしてしまう人、実は多いんです。
でも、そもそも、どこに向かうのかが、わからなければ、動きようがありません。
また、本当は動きようがないのですが「やらねば!」と動いて、大変な労力をかけてしまっている人も組織ではよく見かけます。
何がゴールなのか?どこに向かうのか?それを意識することを習慣付けましょう。
その上で、解決思考7つのStepを実行し、現実を変えて行きましょう!
【step1】テーマを決める
解決したいことは何なのか?まずテーマを決めます。
思考がブレないように、まず、ここを明確に言語化することが大事です。
【step2】ゴールを決める
次に、解決したい課題の、理想のゴールを明確にしましょう。
多くの人の相談に乗っていると・・・。
ゴールを明確にしないまま「こんなことがあって、あんなことがあって・・・」と現状のマイナスポイントばかり考えてしまっていることがあります。
まず『解決したいことはなんなのか?』それがstep1のテーマ、そしてその『理想のゴール』を決めてください。
【step3】現状を書き出す
そして、現状を全て書き出しましょう!
【step4】感情を大切にする
テーマ・ゴール・現状を眺めて、ここで何かモヤモヤしていることや、実は引っかかっていることなどあれば、その感情を言語化しましょう。
なぜなら、どんなに解決思考で理論的に思考をしようとしても、何かマイナス感情が内側にあると、どうしても感情に引っ張られてしまうからです。
【step5】ゴールと現状のギャップを埋める
ゴールと現状を眺めて、質問してください。
『どんな条件があれば、何を改善したら、理想の状態になるのだろうか?』
できる限りリストアップします。
【step6】優先順位をつけて実行
リストアップしたものを全て実行したらゴール達成するかどうか、改めて抜け漏れを確認し、優先順位をつけましょう。
【step7】理想のゴールを達成するまで繰り返す
そして実践・実践・実践!です。
この時、リストの半分も実践していないのにゴール達成してしまう場合もあるし、全て実践しても達成しない場合もあります。
もし、全て実践したのに達成しないときは・・・
何かを実践するという『行動』を起こすと、確実に何かしらは変化しているはずなので、最初の状態とは違う『現状』になっているかと思います。
ですから、実践した『今』の状態で、改めて『ゴール』『現状』『ギャップを埋めるリスト出し』を繰り返しましょう!
もしかしたら、行動によって、課題・ゴール・現状、それぞれが変化する場合もあります。
なので『今』の状態で解決思考し、実践することを繰り返し、本当に望むゴールを達成しましょう。
自分だけの課題の時は、1人でできますが、チームの課題は、この流れに沿ってみんなで考え、実行します。
いかがですか?リーダーにこの思考があれば、どんな課題もチームみんなで乗り越えて現実を変えていけそうな気がしませんか?
第74回、第75回の記事でも、この解決思考について詳しく説明しているので、合わせて参考にしていただけたら嬉しいです!