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塩崎 俊樹

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【第13回講座】人の強みを活かす事例2~T社:飲食店2店舗経営 社員9名~

2021/03/08

セルフマネジメント3つ目のステップ「人の強みを活かす」

組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。詳細は第7回講座参照。

ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)人の強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする

3つ目のステップが人の強みを活かすことです。
今回は人の強みを活かす為の3つの準備ステップを活用して、成果に繋がった事例を中心に学んでいきます。

事例② 毎月の勉強会で集客に繋がる強みを発見

◆ビフォー◆
当初は売上がどうしたら上がるのか?どうしたらスタッフが育つのか?わからないまま、ベテランスタッフの経験と感覚で日々営業していました。売上の伸び悩み、スタッフの離職を中心に悩みが絶えない状態でした。

◆取組みとアフター◆
毎月1回お店を休みにして、勉強会を開催しました。
それまで年中無休で営業していた為、当初は休んだ日の売上減に対する不安がありましたが、他社での成功事例を見学、共有することで思い切って月1回の勉強会開催に踏み切りました。

勉強会の中では、売上の上げ方の知識を中心に学ぶことからスタートしました。
全員が学んだことがない知識であり、必要としていた知識でしたので、現女性店長を中心に学ぶ姿勢が高く、意見もどんどんでてきました。
新規集客が特に課題であった為、新規集客に必要な看板商品=集客に繋がる強みを見つけ、看板商品を軸にした集客策の構築に力を入れて、学びを重ねていきました。

「愛されて16万食」創業以来16万食も売れているロングヒットのメニューがあることがわかりました。
それがカツ丼そばセットでした。勉強会を始める前は、元々商品カテゴリーが多くあり、あれもこれもで売っていた為、何がおススメなのかわかりにくい状態でした。
売上状況の分析をしっかり行い、カツ丼そばセットを看板商品に設定したことで、スタッフ皆がお店の商品に自信を持つようになりました。

看板、のぼり、POP、メニュー、HPそれぞれでかつ丼そばセットを全面に押し出した営業を展開しました。
その結果、勉強会を開始してから16か月間連続で売上アップを続けるお店に成長しました。
さらに年越しそばでも過去最高売上を2年連続で更新する等、勉強会でみんなで学び、方針・目標を決め、行動していくことで、社長が色々と言わなくても、スタッフ自ら売上を伸ばす取り組みをしていくお店に成長しました。

◆M社の事例まとめ◆
まずみんなで新しい流れを作るための時間を確保し、定期勉強会に参加することを最重要な貢献の一つに設定。
売上はどうしたら上がるのか?シンプルな悩みを解決する為の集客マップを皆で学びあい、皆で話し合い、決めて、行動し、振り返ることで、主体性を育んでいきました。

また看板商品が明確になったことで、自分たちが自信を持って売ることができる商品を持つことができ、それが自信に繋がりました。

その自信が売上アップを重ねるごとに更なる自信に繋がり、スタッフ間での人間関係の改善にも繋がりました。
売上を上げるにはどうしたらいいか?その考えを皆で共有することで、お店が本来持っている強みを見つけ、伸ばすきっかけに繋がることを示す事例の一つです。

☆今日の質問☆
あなたのお店のスタッフは売上の上げ方を知っていますか?