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高松 秀樹

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第12回:誰から値切る?

2021/03/06

各紙論調は違えど、新聞業界に共通するのは、「衰退産業」のイメージ。近年の傾向としては、世間からそのように見られています。

先日も「朝日新聞が赤字で『社員の購読を自腹化』の衝撃」とのニュースが、それこそ新聞各紙で取り上げられていました。

朝日新聞社では、これまでは「福利厚生の一環」として購読料を会社負担していたのですが、2021年4月以降のどこかで廃止することを決断したようです。

これまでタダで読めていたモノが有料になる。。このことが「衝撃」なようで、SNS、webでは、

・朝日新聞終わった、いや新聞がな。。
・そもそも紙なんて読まんし、売れんし。。
・社員から金巻き上げるのか、、俺だったら、絶対辞める。
・中の人ですが、転職考えます。

などの声が上がっていました。

確かに、各紙発行部数は年々減少していますが、「新聞社」だからといって、「新聞販売」だけで収益を上げているワケではありません。

事実、朝日新聞社の収益の3本柱は「デジタル」「イベント」「不動産」事業です。今後、新たなビジネスモデルを生み出すことだって可能なのです。

世間では、いろいろと言われていますが、私だったら、「自腹で自社の新聞を購読」するでしょう。だって、自分の会社ですから。

「友達だから行ってやってるのに、あんまりサービスなかったよな」などの声を居酒屋辺りで耳にすることがあります。

他にも、何かを購入する際、「長い付き合いなんだから、もうちょっとサービスしてよ」なんてシーンに出くわすこともあります。

人生において「自分自身や友人・周囲の人を大切にしたい」と思っている人だったら、そこでの値引きなんてよっぽどのことがない限り思いもしないと思うのです。

自分にとって大切な存在なのですから。

朝日新聞社を心底大切に思っている人が多くいるのであれば、新たなビジネスも生まれてくることと思います。