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益田 和久

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第77回 アップデート②

2022/08/25

Zoomを活用したオンライン研修も、お客様のご要望とそれに応えようとするパートナーコンサルタントのおかげで、様々な展開手法を開発することができました。
参加者側のインフラ環境が整っている場合、対面研修との違いがわからないくらい、むしろオンラインのほうが、受講効果は高いのではないか思えるくらいのクオリティになってきたと思います。
これは、様々なニーズに対応できるような機能をZoomが搭載していることに加え、新たなニーズをとりいれながら常にアップデートを繰り返していることによります。
このことについては、Zoomのアップデートということで以前も寄稿しました。

私は、スマホやタブレットのアプリのアップデートは自動更新の設定にしています。
常に最新になっているわけですが、正直どういった点が変更(アップデート)になったのか、よくわかっていないことがあります。
デジタル関連の雑誌やサイトで、新機能や不具合情報は定期的に確認をしていますし、弊社のコンサルタントからも必要な情報は送られてきますが、見落としのようなことが時々あります。

つい先日もZoomの録画機能にアップデートがあったことを知らずに、以前の設定のままで研修運営をしておりましたら、協力してくださったパートナーコンサルタントから、アップデートしていることを教えていただき、そのアップデートを前提とした新しいやり方まで提案していただきました。
いくら頻繁にアップデートしているからといって、何がアップデートしたかをきちんと確認しておかないのはダメだなと反省しました。

アップデートについては、デバイスやソフトだけでなく、私たちビジネスパーソンも常にアップデートが必要だということも以前寄稿させていただきました。
コロナ禍以降、ビジネス環境の目まぐるしく変化にどう向き合っていくのか。それは「変わる=チェンジ」ではなく「進化=アップデート」していくことではないかという提言でした。
このことは、日常のPDCAをまわしていくことで実践、また習慣化できることかと思います(簡単ではないですが)。

一方で、私たちは周囲のアップデートに気づきにくいこともあります。
例えば、新入社員であれば、最初の段階は言われたことをこなすので精一杯だったのに、数ヶ月すると見違えるように仕事をこなしていく。
中途採用で入社してきた人が、専門的な知識や技能を覚えるのに必死で、すごく時間がかかっていたのに、いつの間にか、新人に指導する立場になれる。
その進化(アップデート)をよく確認せずに「まだこの仕事は任せられないな」と思い込み、人材の活用がうまくできていないことがよくあります。

事実、若手社員から「なかなか仕事を任せてもらえない」という話は研修のときによく聞きます。
いつも接している間柄ならそんなことはないでしょうが、接点が少ない場合は、最後に会ったときの記憶や印象のまま、その人の情報がアップデートされてないことがあると思います。

人は、個人差はあれ、必ず日々アップデートしているはずです。だからこそ、自分自身がアップデートしていくことは勿論のこと、常に周囲のアップデートを気にしながら、周囲との協同の仕方も考えていく必要があると思います。
そこにこそ、進化したパートナーシップやチームワークが生まれてくるのではないかと思う今日この頃です。