株式会社オーダースーツSADA 佐田展隆 社長(其の4)
3週にわたり、株式会社オーダースーツSADA 代表取締役社長の佐田展隆様様にご協力頂きました。
今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
リーダーに必要な2つの要素
今回株式会社オーダースーツSADAの佐田社長との対談で一番印象に残ったのは、社長のリーダーシップです。
代々続く会社の存続を託されて2度のV字回復を実現したストーリーは、リーダーとしての在り方を考えさせられるものでした。
リーダーとはどんな存在でしょうか。
どんなものが求められるのでしょうか。
私は佐田社長のお話しから、リーダーに必要な2つの要素を強く感じました。
一つは、「衆議独裁」というお話しもありましたが、「意思決定」です。
社内外から情報収集をして、ロジカルに考え、決断を下すということ。
今まで経験をしたことのないことでも、自らの意思で決断を下していくことがリーダーには求められます。
これは大小問わずリーダーには常に問われることです。
意思決定がしっかりとできるかどうかは、リーダーにとってとても大切な要素です。
そしてもう一つは、「マネジメント」です。
長年卸売り専門でやってきた会社を小売りをメインにシフトすると決断された後、当時の経営幹部は全員会社を去ったそうです。
それでも会社を成功に導くことができたのは、リーダーのマネジメント能力ではないでしょうか。
人にポジションを与え、成果を生み出す環境をつくり、それを徹底的に支援する。
「意思決定」したからには、それを成功へと導く「マネジメント」をする。
これがリーダーに必要な2つの要素だと思います。
2つの要素を持ったリーダーのもとで人は育つ
今回の対談の中でもう一つ感じたことがあります。
それは、2つの要素を持ったリーダーのもとで人は育つということです。
小売りにシフトするという大胆な意思決定をされた直後は、半信半疑だった社員も多くいたようです。
誰も先の見えない中での決断です。
それが当たり前だったのかもしれません。
ただ、その決断を成功へ導く中で、仕事を任された社員は大きく成長していったのではないでしょうか。
マネジメントの生みの親、ピーター・F・ドラッカー教授は、マネジメントの本当の意味を下記のように述べているそうです。
「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」
2011年にはじまった直販店へのチャレンジは、現在55店舗にまで拡大しているそうです。
成果をあげる環境をつくり、それを支援することで、人、組織は飛躍的に成長するのだと思います。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。
今週は株式会社オーダースーツSADA様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました株式会社オーダースーツSADA 代表取締役社長の佐田展隆様には感謝申し上げます。