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星 寿美

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第69回 保身しか考えていないリーダーを見抜く方法

2022/08/08

もし、保身しか考えていないリーダーがいたら、困りますよね?
もし、気づかずにいると、リスクが大きいのです。

会社や組織や部下の成長という思考に欠けているので、悪循環が起こりやすいから。
しかも、うまく誤魔化して、それを部下のせいにしている場合が多いんです。
このようなリーダーは『サイレント型トラブルメーカー』という位置付けとして私は対応しています。

ちなみに、サイレント型トラブルメーカーとは、
『誰がトラブルメーカーなのかわかりづらいけれど、確実に組織にいて、その人がいなくなると問題もなくなる』
というものです。
今回のようなパターンもあるし、他にも様々なパターンがあります。

なので、保身しか考えていないリーダーに気づかずにいることはリスクが大きいです。
さて、そんなリーダーの特徴は?
誰が見ても分かりやすいパターンは除き、わかりづらいパターンを説明します。

やる気と情熱はいいんだけれど・・・

TOPの言うこと全てに「やります!」「頑張ります!」と言うリーダーは疑った方がいいかなと、私は思います。

もちろん、そういう側面もありつつ、自分の意見やちょっとした違和感などを言えるリーダーは最高です。
そうではなく、本当に、TOPの言うこと『全て』に共感するリーダーのことです。

なんでも共感してくれて、やる気と情熱MAX!つい嬉しくて、見抜きづらいかもしれません。
もちろん『やる気と情熱MAX!』は素晴らしい。
問題は『TOPのいうことに何でも共感する』ほうです。

本当に会社・組織・部下の成長を考えていたら、全てに共感なんてあり得ないからです。
視点・捉え方・考え方はみんな違います。
違う人間だから、同じ目標に向かおうとしたら、何かしら『気づく』はずなんですね。

また、会社のTOPが、例えどんなに能力が高い人間でも、誰にでも死角はあるし、全方位全て見えているわけはないんです。
だから、気づいた点や、さらにいいアイデアを出した方が、触発しあって、視野が広がり、より良いアイデアに進化できます。

しかも、高度成長期や安定期の時代であれば、TOP以下のリーダーたちがYESマンだらけでも、それほど問題ではないかもしれません。
しかし、これからの不安定な時代、たった一人の脳だけを頼りに進化するのは非常に危険です。
正しい答えは毎日変化しているからです。

色々な脳をぶつけ合って触発していくこと!

もし、何でも共感して「やります!」「頑張ります!」と言うリーダーがいたら、そのやる気と情熱を認めた上で、アイデアを出してもらう工夫をしていきましょう。

もしかしたら、実はものすごいアイデアマンかもしれないし、あるいは、自らアイデアを出すという習慣が麻痺しているかもしれません。
まずは、どんな状況なのか、把握をするところからです。

いずれにしても、その人の自尊心を育てつつ『一緒に道を創っている仲間』として、色々な視点やアイデア・・・そんな大袈裟なことではなくとも、例えば、ちょっとした気づきや違和感などを『発信』できるリーダーに成長していただきましょう!

これからの時代、もうYESマンは必要ありません。そばにいると居心地はいいですけれど・・・。

今日は、情熱もあるし共感力も高い、でも実は『保身しか考えていないリーダー』の見抜き方を解説してみました。いや、本当に長年一緒にやってきて、いつも共感してくれる人の存在を、こんなふうに考えるのことは難しいかもしれません。

でも『いい悪い』ではなく、その人が『できるできない』でもなく。ただ、共に進化成長するために、状況に気づきましょう。
そして気づいたら、よりよく改善し『会社・組織・部下たち』の進化成長を共に喜び合いましょう!というお話しでした。