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高松 秀樹

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第10回:帝国ホテルに住まう

2021/02/20

各業界で「ビジネスモデル変革」が見られているなか、“あの帝国ホテル”が最安値では「30泊36万円」という破格の価格でサービスアパートメントプランの販売を始めましたが、先日、予約を受付たところ、全99室があっという間に完売したのだとか。

これまでの宿泊業としてのビジネスモデルでは、「今後の経営が成り立たない」との判断、危機感が見られます。

ホテル業界では、ニューオータニや京王プラザのような大規模高級ホテルが同様の月額プランを実施していますが、帝国ホテルは「専属スタッフの配置」、「定額ルームサービスのメニュー開発」、「共用の洗濯乾燥機の設置」などなど、他社より快適な「住環境サービス」が付随し、今後もさらなる商品開発を進めるとのこと。

冒頭に「あの」と形容した帝国ホテルですが、
これまでに、マリリン・モンロー、チャールズ・チャップリン、ベーブ・ルース、ヘレン・ケラーなど世界に名だたる有名人を虜にしてきました。

キアヌ・リーヴスには「洗濯を頼みたい。帝国ホテルでしてくれるような」と言わせ、エリザベス女王来日時に提供した料理は、料理名に女王陛下の名を冠することを承諾され、今でも食することができます。

今では浸透しているブッフェサービス「バイキング」も日本初は帝国ホテルから。

ゲストを最初に迎えてくれるドアマンのポケットには、タクシーで来館したゲストが1万円札しか持ち合わせていない時など、いつでも両替ができるように、必ず新券の5千円札1枚と千円札5枚が入っています。

他にも、多くの日本初、世界初を創り出してきた帝国ホテルから、どんな新サービスが生まれるのか、今後が非常に楽しみです。