ある飲食店の店主からの相談。
「このサービスを入れるとどれくらい売上が上がりますかね?」
「うちは200万円まで行くと損益分岐なのですが、200万円まで行けそうですか?
この質問相談を頂いた時、あなたはどのように感じましたか?
そして、この質問相談を聴いたあなたは、店主にどのように応えますか?
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こういった質問相談は数多く頂きます。
この質問相談を頂くたびに、店主のこの姿勢ではどんなサービスを導入しても、希望する成果に繋がることや希望する売上に達することは非常に難しいと感じます。
なぜ難しいのでしょうか?
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その理由は、売上や成果が他人任せ=他責の状態になっており、自分で決めていないからです。
売上を自分で決めていない場合、売れた時は良かった!売れない時はなんで?が基本環境や導入したサービスのせいにされ、先を読むことができない状態のまま営業を続けることになります。
そして勝手な思い込みまでしてしまいます。
売れている時は、自分の商品サービスが良かったんだ!やっぱり俺のやり方が正しい。逆に売れていない時は、コロナのせいだ。人不足のせいだ。消費税が上がったことが原因だ。スタッフが育たないせいだ。シフトに協力してくれないせいだ。あのサービスの成果が出ていないせいだ。・・・といった感じで、とことん他に責任を求めようとします。
この時、店主の頭の中に、自分は悪くない。という言葉まで出てきていることが多いんです。
このような店主が希望する売上を上げることができるでしょうか?
残念ながら、8割以上の飲食店がこのような考え方で営業されていると感じています。
それくらいこの手の相談が多いです。
こういった店主からの相談に対して、必ず確認することがあります。
「目標は明確ですか?」
質問に対して曖昧な回答が返ってくると、「目標が明確でないと、希望する売上に行くことは難しいかもしれないです」とお伝えしています。その上で、目標と覚悟の話をお伝えしています。
目標は絶対ではありませんが、その数字を達成することに対する自分への覚悟=自責を表します。
自分で目指すと決めていない数字を達成することは難しいのが、世の中です。
なぜなら売上が上がる為には、常に自分じゃない他人を巻き込む必要があるからです。
他人がいいと思い、購入し続けてくれる状況を作れないと売上が上がることは難しいです。
つまり、売上が上がる為には、他人に関心を持ち、他人が自分のお店を知り、関心を持ち、行きたい、また行きたい、誰かを紹介したい・・・といった感じで他人の心が動くことが必要になるからです。
しかもより多くの他人の心が動く必要があります。
目標は覚悟です。
覚悟を持って日々営業しないで、「売れたらいいなあ・・・」と思っている人に他人の心が動くでしょうか?「あのサービス入れたら売上が上がるかなあ・・・」と言っている人に他人の心が動くでしょうか?
それくらい目標を決めても、物事は思い通りに進みません。
決めているのは他人であるお客様なので。
この思い通りにいかない状況を自ら脱していき、壁を一つ越え、また一つ越え、また一つ越え・・・ようやく目標数字にたどり着くことができます。
その時のあきらめないで、目標に向かい、課題に気づき、改善に取り組んでいく姿にこそ、他人は共感してくれます。
その共感の積み上げが、売上に繋がっていきます。
本当は単純なことですが、どうしても自分中心で希望や願望のままで経営をしているケースが多いです。
コロナやウクライナ情勢による食材物価の高騰、円安などの環境要因は本当は売上を上げることに関係はありません。
0ではありませんが、99%売上を決めているのは自分です。それだけ決めている売上目標を達成している飲食店も沢山ありますので。
願望ではなく、目標=覚悟を持った日々の営業を応援していますね!
☆今日の質問☆
あなたのお店はどんな目標を決めていますか?
またそれは願望と覚悟どちらになっていますか?